だって世の中だもの

セーラームーンの感想のみ

#200 うさぎの愛!月光銀河を照らす

ちびちびが希望の光と化してセーラームーンに剣を与えるも、カオスと剣を交えないセーラームーン。サブタイトルが普段より1文字少ない。(終)の分? それと、あのバカうさぎがどうやってしとやかなネオクイーンになるのか、ヒントみたいなのがありました。

YouTube 2023年6月7日(劇場版公開記念)

  • 今回も前回同様、ギャラクシア様が何回「なに?」と言ったかカウントすると面白いです。
  • このアニメ番組の最大のテーマは、いかに理由を付けてうさぎを裸にするかということですが(※個人の感想です)、今回は最終回ということで裸です。ちなみにこれまでも、第51話のパワーアップする話とかSSのオープニングとか結構あります。翼付きの裸は、意外に正紀君の第107話に出てきます。2頭身ですけど。
  • 普通は希望の光に託された剣で戦い始めるところ、セーラームーンは無視して断固固辞。戦ってください! とか希望の光が必死に頼んでるのに、全然空気読まない。一見戦わないセーラームーンで、本人も戦いを避けているような口ぶりですが、ある意味、希望の光からの戦いへの誘惑との闘いです。ややこしいな。ギャラクシア様に対しても、ノーガード戦法の無抵抗作戦だと考えれば、過酷な戦いをしています。
  • せっかくもらった剣を使わずに折られる。決着をつけるのはセーラームーン自身のスターシードというか銀水晶というか、これどっちなんですか? 同じものなんですか? 結局分からん。
  • 「傷つけあうことが戦士の誇りなら、あたしはいらない。争うことからは、なにも生まれないよ。戦いだけが解決の方法じゃない」
    うさぎって前からこんなに反戦家でしたっけ? 怖いと言って逃げ回ったり、普通の女の子にこだわったりする厭戦家ではありましたけど、土壇場では戦ってました。
  • 従来はプリンセススタイルが勝負服で、その場合剣で戦うところだと思いますが、今回はさらにその上を行くということで、丸腰だから裸。合理的です。
  • 「戦うことを捨てたお前にこの世界は守れぬ。お前の非力さゆえに、お前の仲間はすべて消えたのだぞ」とセーラームーンにお説教するギャラクシア様。なんかセーラームーンにこの世界を守ってほしいみたいな口ぶりだな。ほんとは負かして欲しいのか? 素直じゃないなあ。
  • 「あきらめないよ、あたし。だって、信じてるもん。」「大好きな、この世界を」。第46話で似たようなことを言っていた気が……。変わってないです。
  • 最後の決め手はギャラクシア様側に残っていた希望のかけらという。スターシードを逃がしたかつてのギャラクシア様とか、希望の光を探しにきた火球さんとか、骨折り損のくたびれ儲け。カオスは、ギャラクシア様の肉体を完全に乗っ取った割には、その小さな希望のかけらすら乗っ取ることも消すこともできなかった。
  • なんでか知らんがギャラクシア様の剣が砕かれ、隙をついて懐に飛び込むセーラームーン。そして!
    げーっ、こ、これは、地獄の九所封じその八、握手!!

    一見簡単そうで単純に見えるこの技だが、警戒している相手の手のひらに触れるのは至難の業だという。その見た目とは裏腹に、相手に気を許させないと成功しない、実に高度な技なのだ!
  • ギャラクシア様、手のひらから全身のエナジーを吸収されてカオスを追い出されて善のギャラクシアさんにリフレッシュ。あっちもこっちも、役に立たないドジヒーローが正義と愛と友情と優しさの果てに慈悲に行きつくというのが、ヒーローの何たるかというか。
  • ギャラクシアさんの「カオスは消えてしまったんでしょうか」という問いに、セーラームーンが「本来あるべき場所に戻ったんだと思います」とか訳知り顔で回答する。他にも「信じましょう」とか、セーラームーンが会話をリードする展開。プリンセスじゃなくてクイーンみたいです。人間、死線をかいくぐると貫禄が付くんだなあ。
  • 戦わずに済んだ、みたいな感じになってますが、結局カオスは、一人の戦士に封じ込まれたか、みんなの心の中に分散したかの違いです。セーラーウォーズは続く。
  • そういえば、第195話で「一つにならなくちゃ」とか言ってた気がしますが、結果としては各チームごとに各個撃破されて、セーラームーン一人の力で片付けたみたいになっています。きっとみんなの背後霊が希望という名の力支えになったんだと思います。
  • みんな生き返ってめでたしめでたし。うさぎがあきらめない限り消えないそうなので、厳密には生き返りではないかもしれませんが、このアニメ、意外にダークだから、終了までに蘇生が間に合わないくらいはやるかと思ったら、さすがにしませんでした。
  • 星野の気持ちに気づかないらしいうさぎ。第195話の控室でチューされて、ほんとに気づいてないの? こいつ前世の記憶がなかったら一生独身だったんじゃないか? 衛の手前、わざと知らんぷりしてる可能性もありますが。
  • 最後のセリフが最初と同じ。聞き比べてみると、同じ調子でやっぱり結構違います。
  • その声を聞いて思うこと。衛が旅立つ前にルナが言ってました。うさぎはずいぶん大人になったと。視聴者的には第1話のあのうさぎでもいて欲しいわけですが、実際未来に行ってもひらがなしか書けないわけですが、でも必ず少しずつスモールレディが憧れるネオクイーンセレニティになっていくわけです。今はその何合目にいるのか。とりあえず、レイちゃん相手に元のテンションに戻ってますが、そのうち周りにうさぎちゃんあれから変わったよねーなんて言われるのか。気になるところです。
  • そのままCMなしでムーンライト伝説になだれ込んでおしまい。新しいほう。ちゃんとオープニングを飛ばさないで見ておけば、そこで知らされるようになっています。普通に週1で視聴すると1年ぶりに聞くことになります。最後の石畳に波紋の絵って、無印後期のオープニングのイメージ?
  • セーラームーンのいつもの姿が本編に1回も出てきません。変身しないのはスターズ1話目とかたまにありますが、回想やイメージや着ぐるみも出てこないのは結構レア。Sで2回くらいあった気がする。最終回でやるというのがおしゃれです。
  • セーラームーンは今まで何度か衣装チェンジしてきて、その究極の姿が翼だけ。脱げたんじゃなくて、これが正装です。歌にもある通り天使の姿。この姿でみんなに囲まれてるわけですし。裸が最も自然な姿という絵はとてもきれいです。
  • 変な想像しますが、うさぎはこれから変身できるんでしょうか。ブローチ壊れたし。第83話のキングの話によれば、30世紀ではセーラームーンは伝説の戦士になってるみたいだし。改めて月野うさぎって自己紹介してるし。ルナが、うさぎちゃん、戦士としての修行は終わったわ。これからは衛さんとクイーンとしての道を歩むのよ、なんて言ったりとか。
  • さっきもちょろっと触れた、うさぎはこんなに頑なに反戦でしたっけ、という話。
    もしかしたらあれかも。スターズの最初にギャラクシア様がネヘレニアをけしかけてきて、奴を憐れみだけで善堕ちさせることに成功しました。あの路線に手ごたえを感じたとか。だったとしたらギャラクシア様、サターンのスターシードを回収するためにネヘレニアを起こしたのは、藪蛇だったということになります。

  • 第186話で桐山氏から語られた、「兄弟というかそれ以上に」うさぎとちびちびが似ているという伏線。これどうなったんでしたっけ?
  • というか、ちびちびって結局何者だったんだ? アマゾネスカルテットも正体不明のまま終わったし、なんか勢いでごまかされた気がします。
  • 5シリーズ中、脇役が一番少ない。ママが2回出てきただけです。被害者が有名人に限定されていたので、その枠でも出番なし。
  • セーラーVも出てこなかった気がします。見た範囲では見つかりませんでした。
  • なるちゃんも1回も出ませんでした。つまり物語「セーラースターズ」に大阪なるという人物はいない。最初はいなくてはならない存在だったのに、ある意味もっとも転落の激しい人。
    思い返せば、Rの最後の方で、うさぎの正体に気づいているっぽいシーンが出てきます。それ以後は3回しか姿を見せません。これはもしかしたら、敵組織の幹部が受け継いできた「正体知ったら最終回」の伝統にハマっていたのか!?