狙われた衛に運命のように巻き込まれ、徐々に衛の真実に近づき、心を開き始めるうさぎ。彼を守るために自らも真実を明かし、まさかの真実に向かっていく。で、今週も本編で彼の名前を呼びません。いつなんだ？
MX 2022年11月23日再放送（放送開始30周年記念）
- プロローグが珍しく前回のあらすじ。ヴィーナスがプリンセスであることを否定。やはりダミープリンセス設定はないようです。ややこしいから？ 今週はプリンセス登場の話なので、ヴィーナス関連のあれこれは次週以降に先送り。やらないおそれも……。
- 調べ物の最中というヴィーナスとアルテミス。先週登場したのはこの関係でしょうか。アルテミスがさっそく、夕方火川神社に集合と指示。火川神社を知ってるとは事情通だ。
- 大いなる支配者様の命令でタキシード仮面を生け捕りにすることに。先週クインベリル様がタキシード仮面の素顔に驚いてましたが、この人の意向じゃないの？「命令に説明などない」とか相変わらずダメ社長みたいなことしか言わないし。
- 肩をけがした衛、先週珍しくセーラームーンを守れず失意の朝帰り。何畳あるんだこの部屋は。そういえば第15話で元基に御曹司だと言われてました。
- 大型スクリーンにゾイサイトが。1992年にそんなデカいテレビないぞ、と思ってよく見たらプロジェクター。御曹司にもほどがある。
- 「正体さえわかってしまえば、調べはすぐに付きますわ」。先週顔を見ただけで、名前までわかったらしい。第24話でもネフライトが「うさぎ」の名を聞いただけで、うさぎん家からなるちゃん家までの経路上で待ち伏せしてました。意外に侮れない情報網を持ってます。
- ベイエリアのスターライトタワーで夕方5時に果たし合い。夜行性かお前らは。衛に寝る時間を与えるとは紳士的ですが、自分も寝てないのかも。
- セーラー戦士は衛と違って、朝帰りで学校に行って火川神社へ。その上うさぎは居残り。中2の若さのなせる業。
- 衛を見つけてちょっかいを出すうさぎ。あんなに顔も見たくなかったアイツに自分から行くなんて。
- 傷が痛いし用があるし覚悟してるし、うさぎのケンカは買わない衛。でもちゃんとケンカ用に「お団子頭」で呼んであげる。優しい。
- 「調子狂っちゃうじゃない」。もうすっかりケンカ友達。今週はおそらくあえて、ベタな演出が多い気がします。
- 背中をたたいたら手に付いた血痕を見て「アイツ、怪我してんの？」。先週の次回予告では名前を呼んでますが、本編ではまだ呼んでいない記録を継続中。でもいいよなあ、中2の女の子に、アイツと呼べる大学生の友達。
- 港に着いた衛の前を横切るトラック。電話番号が一部伏せられてます。この番組の魅力の一つに背景や小道具の（写実度ではない）リアルさがあって（※個人の感想です）以前は電柱などに完全な番号を堂々と描いてましたが、さすがに問題視されたのか。
- 衛についてきて怪我の心配をするうさぎ。二人まとめてゾイサイトが捕獲。衛が深刻にうさぎを叱りつけるところ、うさぎはギャグリアクション。衛は知りませんが、もうこの手のは慣れっこだからな。
- みんながうさぎを待つ火川神社に現れる、赤リボンの少女とアルテミス。美奈子ちゃんとしての自己紹介は一瞬で終わり。うさぎと衛にスポット中なのでなんだかぬるっとしてますが、コミックでも似たような感じだったりします。
- うさぎが一人でスターライトタワーに向かったという美奈子ちゃんの話を誰一人信じない。話が終わる前から、手術に失敗した医者みたいに首を振るレイちゃん。「信じてあげたいけどどう考えてもあり得ない」と顔に出てる亜美ちゃん。「おまえは何を言っているんだ」顔のまこちゃん。かつてあんなに信じてあげてたのに。
「うさぎちゃんがそういう子ならあたしだって苦労してないわぁ」というルナのぼやきに普段が偲ばれます。 - 美奈子ちゃんが急ぎましょうと言ったら一同団結。ギャグに見せかけて全員うさぎを信じていると善意に捉えたいところですが、ここは悪意に解釈して、初対面の美奈子ちゃんの言うことは素直に聞いてます。
- 衛が虹水晶をだまし取られたところで、伸びてたうさぎが目を覚まして「どうしてゾイサイトとアイツが」。虹水晶をダシに最上階に誘われる衛。「どうして、この人が虹水晶のことを」。呼び名に変化が。どうやら今週がシリアス回だと気づき始めたぞ。しかしそれでも「この人」。まだ引っ張る。
- エレベーターまで走る二人。衛の肩のけがを見て、タキシード仮面も肩をけがしていたことを思い出してしまい、ギャグリアクションでごまかすうさぎ。あんまりそんな最悪の事態は考えたくないのです。イヤなアイツが愛するお方だったとか、そんな昭和の少女まんがみたいなネタがあるわけないだろ！
- エレベーターで上昇中の二人をマーキュリーが発見。今週のゴーグルは「MOVING UNKNOWN. F34 D2」「USAGI and CHIBA F35 D2」「CLOSING.」と珍しくまじめに表示されてます。
- 「ねえ、どうしてあんたは虹水晶を？ あ……あ、ごめん、話したくなければ、それでもいいのよ……」
虹水晶が気になるけど、優しく相手を気遣う口調。衛の方を見て言えないあたり、べ、別にあんたに興味があるわけじゃないんだからね！ - その尋ね方。「虹水晶を」の後に「持ってたの？」とも「追ってるの？」とも言わない。うさぎが目を覚ましたのはクンツァイトが虹水晶を回収したあとなので、衛が持っていたのは見てません。もしかしたら持ってたのかも？ という気持ちの揺れじゃないでしょうか。もし持ってるのを見てたら言い逃れできなくなるところですが、ギリギリセーフ。見てるこっちがハラハラします。
- 過去を語る衛。6歳のときに事故で両親と記憶を失い、お団子頭の女性から銀水晶を探してと言われる夢を見るようになった。なんでか知らんが銀水晶を手に入れれば記憶を取り戻せるらしい。その夢が劇中で初めて出るのは第22話ですが、昔から見てるんだ。じゃあ最初に巡り合ったときになんか思わなかったんだろうか。
- 衛が銀水晶の名まで口にしたことに内心驚きつつ、すべてを打ち明けてくれた彼に応える。
「あたし、あんたのこと世界で一番ヤなヤツって思ってたけど、二番目くらいに……しといてあげるわよ」
赤い顔。とろける横目。最下位から格上げするのにこの照れ方。はじめてアイツに素直なことを言うのが恥ずかしいから。だけだと、とろけた目の説明が付かない。今まで自分で偽ってきたものが、少し気を許したすきに顔に出ているようにも見えます。もしかして、二番目って、上から下からどっちなんだよ。 - 衛の横顔がタキシード仮面に見えてしまい、全力で否定。これを認めたらアイデンティティが崩壊するので、もう可能性のある限り信じて賭けるしかない。絶対認めるもんか。食パン遅刻少女は意地っ張り。
- つかの間の二人の時間が終わり、ゾイサイトの放つ火に囲まれる。視聴者向けに状況説明のモノローグ。魔女っ子アニメの最終回みたいになってきた。右手を掲げてほほを赤らめる。いったい何に赤らめてるのか。もう繊細過ぎて言葉にできません。
- ゾイサイトの前にたどり着くセーラームーンと衛。セーラー服のお嬢ちゃんが消滅してセーラームーンが出てきましたが、そこらへん気にしないゾイサイトは「タキシード仮面と一緒に片づけてあげるわ」。「タキシード仮面がどこにいるっていうのよ」と強がるセーラームーンの顔に汗。さあ外堀が埋まってきた。
- 「ここだ」にビクつくセーラームーン。「まさか」と振り向く。ここまででうすうす感づいているようにも見えますが、それでも「まさか」。後ろに続くのは「そんなはずは」なのか「そんなことが」なのか。
- バラを手にする衛。そして信じたくなかった真実を見るセーラームーン。「う、うそ……」。あーあ。信じたくなかった割に顔が真っ赤。やはり「そんなことが」の方の「うそ」だろうなあ。
- 走馬灯に衛とタキシード仮面が交互に映る。え、衛も!? 衛の分も第1話から入ってます。そこから覚えてるってことは、やっぱり最初から気があったんじゃねえか！ タキシード仮面のセリフは過去の回のそのままですが、衛のはオリジナルと少し異なってます。意識して封印してたので少し忘れたんでしょう。
- タキシード仮面のセリフはそのままと書きましたが、3つ出るうち、最初の2つはそれぞれ第1、7話にあるものの、3つ目の「さらばだ、セーラームーン」というセリフはなく、「さらばだ、セーラー戦士たち」というのが第15話にあります。都合のいいところだけ記憶を捏造した模様。
- 「あなたが……タキシード仮面」。結局最後まで1回も衛さんと呼びません。呼ぶなら二番目発言のところだったかも。でも「あんた」から「あなた」へ。
- この走馬灯の衛版も見てみたいんですが、ないですかね？
- けがを気遣うセーラームーンに、夕べのこともあるので「君は私が守る」と約束し、ゾイサイトのだまし討ちから身を投げ出して守るタキシード仮面。セーラームーンの前で倒れるのは、きのうまでの憧れのお方ではなく、ついさっき顔を赤らめながら二番目にし、正体を明かしてまでして守った男。涙するセーラームーンへ語りかけるタキシード仮面の口調が衛っぽい。もうその区別もいらなくなったのか。
- セーラームーンの涙に虹水晶が引き寄せられ、幻の銀水晶が現れる。セーラームーンがプリンセスの姿に。この間に到着していたアルテミス、セーラームーンがプリンセスだったと知っている口ぶり。黙ってたの？
- ルナは驚く。でもなんだか驚き方が足りないんじゃないか？ その子にさんざんプリンセスを探させてたんですよ？ うさぎちゃんがこんな子だったんですよ？ 予想外の結果に絶句したか？ 卑怯者のゾイサイトすら、この機を逃して棒立ちです。また次回に続く。
