だって世の中だもの

セーラームーンの感想のみ

#44 うさぎの覚醒!超過去のメッセージ

自分がプリンセスだと分かってものほほんとしていたうさぎも、ついに人格的にも自分がプリンセスの生まれ変わりだと認識した様子。最後のルナの呼びかけ方が印象深い。他の4人もそうなのか、もうすっかりプリンセスを守る戦士に。それにしても急な展開。

今週はうさぎの声がちびうさですが、それは事前に知っていたのに、見るときになったらケロッと忘れていて、最後まで何の違和感もなく見てしまいました。CM中に、ムーンヒーリングエスカレーションの言い方がいつもと違ってたなあ、ああそういえばそうだった、と気がついた始末です。

MX 2023年2月1日再放送(放送開始30周年記念)

  • アバンタイトル。「お母さま、エンディミオン様、うさぎはすべてを知りました」。そこはうさぎでいいの? 珍しく、臨時セーラームーンをフォローするように、5人みんな出てきて決めゼリフ。
  • プロローグからいきなり、ヴィーナスとアルテミスがダークキングダムへの入り口を見つけたと、ルナの説明セリフでスタート。これは、今週は尺がぎちぎちの盛りだくさんということです。
  • ルナが飛び込んできたうさぎの部屋では、うさぎが相変わらずタキシード仮面どこ~とうなされています。まだその夢見てるんだ、つらいんだなと思ったら、以前との違いは、タキシード仮面様好きです~♡とか言って目がハートになっています。心配いらない。
  • 第42話でみんなで探していたダークキングダムへの入り口ですが、クレープ屋さんに見つかります。閉店後にシャッターを開けて忍び込み、戸棚をどかして発見した模様。出入口なら先週、クンツァイトセーラームーンの目の前で即席で作っていました。ということはもうバリバリの罠です。
  • 穴を見つめる一同。ここで第42話の美奈子ちゃんの風呂桶よろしく、セーラームーンが口にクレープをくわえているくらいの茶目っ気が欲しい。シリアスな回にも洒落は大事です。
  • 案の定、入口から少し入った洞穴でクンツァイトがお待ちかね。「多次元混乱世界に吹き飛ばしてくれるわ」と言われ、セーラームーンが青ざめる。茶目っ気はこっちで出す流れでした。
  • クンツァイトが全員を吹き飛ばすが、ムーンスティックが意志を持ったかのごとく動いて、5人を月のシルバーミレニアム跡地にご案内。クイーン・セレニティの映像が現れ、語りだします。これでAパートを使い切ってBパートに突入するまで行きます。たしかに今週は尺が欲しい。
  • 第35話で猫2匹が大雑把に説明してくれましたが、月には長寿の一族がいて地球を見守っていた。プリンセス・セレニティはプリンス・エンディミオンと恋に落ちる。悪の意志メタリアと結託した魔導士ベリルが、ダークキングダムを建てるべく、月の人の長寿に憧れる地球人を操って月に攻めてきた。地球軍には四天王の前世らしき方々も。セーラー4戦士がメタリアに立ち向かうが、強大なメタリアの前に、エスパー12使徒のごとくなすすべもない。CM。
  • プリンセスを守ろうとしたエンディミオンが、もろともベリルに殺される。嘆息したクイーンが、命と引き換えに銀水晶でメタリア以下敵を殲滅。唱えるのはムーンヒーリングエスカレーション。そんな超新星スーパーノヴァみたいな危険な技毎週使ってたのかよ!? 今度使ったら死ぬぞ!!
  • クイーンが残された力で、娘と恋人と4戦士ほかみんなを未来の地球に転生させ、猫2匹をコールドスリープさせた。語りは以上ですが、このときにあれですね、最強妖魔も転生させて、それを封じるために銀水晶は虹水晶に分かれたと。で、勢い余ってベリルと四天王も一緒に転生させてしまったんですね。さすがクイーン、博愛主義者なんだなあ。
  • コミックでは、地球人と月の人は禁断の恋だと描かれていますが、こっちでは特に言及されていません。しかし寿命が大幅に違うとすれば、避けた方が無難かもしれません。
  • この説明中に、猫2匹がアジトの入り口を発見します。場所は北極。猫にはつらい。
  • 映像クイーンの役目が終わって、元の場所に戻る5人。ムーンスティックを抱いて「お母さま」とつぶやくうさぎ。説明されただけではなく、意識的にもプリンセスとしてサブタイトル通り覚醒したようです。
  • 猫2匹もクンツァイトに連れ戻されて、改めて一同対峙。「化粧の香りもしない子娘どもがしゃらくさい」と洒落た大人の挑発をするクンツァイトゾイサイトとか化粧してそうだしな。
  • エンディミオンと銀水晶をかけてセーラー戦士クンツァイト開始。クンツァイトのカッターでセーラームーンの衣装が切り裂かれる。セーラームーンを守るため、4人が唐突に「○○パワー!」を初披露。コミックでは出していますが、予告なしに出されると泣いてしまいます。
  • 4戦士の衣装も切り裂かれていく。膝から崩れても、ペンを持った腕を掲げてセーラームーンを守り続ける戦士たち。覚醒して意識が引き上げられたか、アバンタイトルからの流れか、切なくも篤実な姿。
  • しかしここのカットだけ抜き出すと、油断すると笑えてきます。いいところなんだから。
  • 怒りのセーラームーンが「たとえ、もっと素敵なお洋服をオートクチュールで買って返してくれたって、女の子の服を切り刻むなんて許せない」。挑発の洒落っぽさでクンツァイトに張り合ってます。洒落は大事です。
  • ムーンヒーリングエスカレーションが、クライマックス専用BGMに乗せていつもより光り輝く。耐えるクンツァイト。「意地でもリフレッシュなどとは叫ばんぞ!」うーん、どうしてもメタ発言に聞こえてしまう。毎週、リフレッシュがギャグにしか見えないもので…。
  • リフレッシュとは言わされなかったが、カッターを跳ね返されて自滅するクンツァイトクンツァイトがあっけないというより、今回のセーラームーンのパワーがすごかった模様。「ゾイサイト、俺をお前の魂が漂う世界に導いてくれ!」BL完結。地獄で幸せにしてください。
  • これで四天王全滅。残るは操られているエンディミオンと、前世でこいつに結婚を迫った過去を持つクインベリル、首領のクインメタリアのみです。先週は柄にもなく自らを犠牲にした潜入作戦を立ててまでタキシード仮面を、衛を救い出したいセーラームーンが、予期せぬ形でプリンセスとしての意識を持って、クインメタリアの封印に向かいます。
  • セーラームーンに抱かれたルナが、「うさぎちゃん」と呼んだあと、2回ほど名を呼び直し、アジトの場所を告げる。アバンタイトルの最後と同じ絵で、特に誰もいませんが、5人そろってカメラに向かって「おしおきよ!」で次回に続く。アバンタイトルの最後がラストカットというのも斬新です。