だって世の中だもの

セーラームーンの感想のみ

#38 雪よ山よ友情よ!やっぱり妖魔もよ

スキーの上手い人がセーラームーンとかいうのはともかく、衛とうさぎの姿に毎週葛藤していたレイちゃん、うさぎにすべてを打ち明ける。でもこの子、以前から雄一郎と二股だしなあ。彼女を救済する伏線だったのか?

80年代中ごろから、バブルに乗ってJRや東武線やツアーバスが宣伝しまくったので、大学生イコールスキーみたいになって、これの本放送の翌年に千葉に通年営業の屋内スキー場ができるほど活況を呈してました。そんな時代にみんなでスキー旅行というお話です。

MX 2022年12月21日再放送(放送開始30周年記念)

  • プロローグはなし。「あたし月野うさぎ」はやめちゃったようです。
  • 火川神社に初めて5人が集合。以前だったら教室でなるちゃんや海野たちから始まるところ。うさぎの話をまじめに取り合うレイまこ、様子見の美奈子ちゃん、読書に耽る亜美ちゃん。それぞれの仲良し表現が楽しい。
  • ムーンプリンセスコンテストがあるからと、みんなをスキーに誘ううさぎ。遊びに行くとルナがうるさいとまこちゃん。まこちゃんが出てきてからそういうくだりはあまり無かった気がしますが、ルナのお小言癖がうさぎ以外にも浸透してるのがわかります。
  • チラシに書かれた「ムーンライトコースでの表彰式は、月の光の中で行われます」。いかにも当時のワープロで印字したっぽい感じです。
  • ルナには特訓とか言っとけばいいという美奈子ちゃんに、ちょっと意外といううさぎ。美奈子ちゃんは先週で早くもやや崩壊してて、どうやら結構ノリが軽いようですが、今のところ周囲からはまじめに思われているようです。
  • ゲレンデでの宿泊先の提供を名乗り出る雄一郎。それで雄一郎も行くというと渋るレイちゃん。男女構わず好きな人にはツンデレの人。
  • 「袖振り合うのもたしょうの縁」と言うまこちゃんを訂正する美奈子ちゃん。「こういうときに使う言葉かしら」と、二人をまとめてぶった切る亜美ちゃん。彼女のことわざネタの始まりだと思われますが、最初は意外な形です。
  • うさぎが持ってきたのと同じチラシをどこからか入手して「ミーハーな奴らのことだ」と作戦を立てるクンツァイト。こいつもたいがいミーハーです。
  • ゲレンデの最寄り駅に着いた列車は当時まだ現役だった165系。駅名はのちに出てくるゲレンデ名から月光駅らしいですが、モデルはどこの駅だろう?
  • 計画通り、ルナとアルテミスはお留守番。美奈子ちゃん曰く「猫はこたつで丸くなる」。これは合ってますが、残念ながらことわざではありません。
  • こたつの上で平和に浸るアルテミスは絵だけの出番。アンドレ・クレージュ仕様の体色と寝顔がかわいい。ルナのレギュラー縛りはここでクリアー。そんな縛りがあるのかどうかは知らんけど。
  • 雄一郎の家が金持ちで、暖炉付きの豪華な実家が雪山にあって両親がスイスの別荘にいて本人は自分を磨くために火川神社で修行をしているというアドホックな設定が判明。アニメオリジナルキャラだから先に脚本書いた人勝ちです。
  • 金持ち度に気圧されて「雄一郎……さん?」と呼ぶ、棒目がかわいいレイちゃん。こういうのに弱そう。衛と付き合いだしたのも、御曹司でいい大学に通ってるからだったし。
  • 「レイちゃん、お金持ちの人って、変わった人が多いそうですから」「そ、そうかもね……」あんたらもだ。
  • 初級者コースで滑るまこ4人。この時代ごろに「理論武装」なんて言葉が流行った気がしますが、亜美ちゃんが「スキー入門」を片手に、読みながら滑ってます。その時点で初心者とちがうよ。うまいよ。ぷろだよ。
  • レイちゃんと雄一郎は上級者コースで滑りたい様子。コンテストの会場は山のてっぺんだそうです。上級者用とみられるリフトがはるか下に見えます。死ぬって。
  • おじけづくうさぎを挑発するレイちゃん。
    「どうするうさぎ。辞退する? だったらわたしがプリンセスの栄冠をいただいちゃおうっかな♪」
    言い方が慈愛に充ち溢れまてます。今週はまだ衛の件が片付いてないのに、こんな風にからかい半分にかわいがって励ますほど、もうすっかりうさぎが大切なレイちゃん。
  • 「本物の月のプリンセスが出なくちゃしょうがないじゃない」。自分が月野うさぎ以外に月のプリンセスであると客観視できるうさぎ。真面目に考えると、ここんとこのゴタゴタで自我が芽生えたのかもしれません。
  • コンテスト開始。ゲレンデには歌が流れているものですが、説明中に聞こえてきているのは、知らんけど多分セーラー戦士が歌ってる挿入歌なんだろう。
  • 今週の妖魔、インストラクターのヤマモト冴子さん。コンテスト出場者を脱落させていき、うさぎとレイちゃんが生き残ったので、このどちらかがセーラームーンだと判断。先週の時点でセーラームーン候補は3人に絞られたと思うのですが、予断を挟まず一から探し直しです。
  • 見ながら気づきましたが、まこ亜美美奈がコンテストに出場しないということは、この回はレイうさなのか(ガッツポーズ)。

  • 雄一郎に突き落とされたうさぎは板を揃えてダウンヒル
    「うさぎ! もっとスピード落とさないと危険よ!」「んなこと言っても、あたしの力じゃどうにもなんないのよおお」
    切ない。
  • 冴子さんが雪玉攻撃。「うさぎー! もっと急ぎなさいよ!」「だからどうにもなんないんだってばああ!」
    切ない。切なすぎて笑いが止まりません。
  • 妖魔に道をふさがれて、もつれながら転倒するレイうさ。止まってからレイちゃんが顔を上げた時点で、レイちゃんの腕がうさぎをやさしく包んでいます。一瞬だから見逃すな!
  • 閉じ込められて脱出しようともがくレイちゃんの横で、うさぎはさっきまでのテンションが嘘のようにキョトン。「ねえレイちゃん。ほかの方法を考えようよ」。すごく珍しいうさぎです。なんでなのか今一つわからん。なにが堪えたんだろう。優勝し損ねたことか、レイちゃんの足を引っ張ったことか。
  • オルゴールからタキシード仮面の話へ。もうあきらめたと打ち明けるレイちゃん。命がけでうさぎを助けようとしたのだから、とレイちゃん。幸せになれと言いつけるレイちゃん。大好きなうさぎに譲ります。あんなに好きだったのに。先週はまだあんな顔してたのに。第31話で衛を求めて一日中彷徨うほど好きだったのに。あ、でもあの時点で雄一郎でもいいかみたいな感じだったな。台無しだ。
  • レイちゃんが変身して炎で何とかすればいいと思いつくうさぎ。気づくのが遅いと怒るレイちゃん。愛情表現です。
  • 助けに現れる雄一郎。コミックリリーフに見えて有能で勇敢です。「愛の奇跡だ」と狂喜。そりゃこの人の立場なら、奇跡の一つや二つ。
  • 妖魔ブリザーも到着。「覚悟をし、セーラームーン」とレイちゃんを指さす。「あたし?」と戸惑うレイちゃんの「?」の吹き出しが、シルクハットみたいな形になっています。未練あるんじゃないか。
  • 「ルックス、運動神経、そして品位、きっと貴様が月のプリンセスのはずだ」
    「あーらあなたもそう思う? もう、正直な妖魔ちゃんなんだからん♪」
    品位あるかなあ。
  • 冷凍光線からレイちゃんをかばって雄一郎が凍結。「うさぎ、ちょうどいいわ、変身よ!」「レイちゃんて、ここの雪より冷たーい」「早くしなさい!」すごい品位だ。ここのレイちゃん、第11話の夢ランドで、まだ冷静沈着だったころを思い出します。
  • レイちゃんにせっつかされて変身するうさぎが、ちゃんとグローブを脱いでいます。
  • 今週は御託が長いので、おしおきバンクの最中に追加のカットが挟まります。折檻もあり。
  • 「あたしの雄一郎を氷漬けにするなんて、覚悟はできてるんでしょうね」。好きなうさぎに衛を譲って身を引いたというよりは、二股から雄一郎一本に切り替えただけという気が……。
  • ファイヤーソウルが妖魔によけられて雪の壁を直撃しても、ちっとも溶けない。あのまま雄一郎が来なかったら、うさぎの知恵が浅い、レイちゃんの技がショボい、でケンカになるところでした。
  • エンディミオン登場。第11話で幻を見せられたとき並のリアクションの二人。さっきのしんみりした友情の会話はなんだったんだ。マーズも図太いな。セーラームーンも、タキシード仮面として元気な姿でいるなら、とりあえずは安心ってことでしょうか。
  • 「こんばんは、美少女戦士たち」と黒バラを投げてくるエンディミオン。「どうしよう……」と戸惑うセーラームーンが、ティアラに手をかける。マーズは指を構える。殺る気か? 殺る気なのか?
  • 見かねたマーズが訴える。
    「タキシード仮面様、あなたは忘れてしまったの? あたしたちとともに戦ったことを。ここにあなたの最も愛した、セーラームーンがいるのよ」
    あきらめたとはいえ、言うの辛そう。でもそれを認めたからこそのさっきの会話なんでしょう。
  • 黒バラが赤に変色。妖魔を赤バラで邪魔するエンディミオン。とっさにマーズが「い、今よセーラームーン!」マーズが言うのは珍しいです。
  • 妖魔がリフレッシュされたのを見て立ち去るエンディミオン。「今のキミたちを倒したところで、なんの自慢にもならん。さらばだ、また会おう」などと意味不明な供述をしており、赤バラになる点も含め、ダークキングダムは今後余罪を追及していくものと思われます。
  • 「いつかきっと、あたしの下に、戻ってきてくださいね」と願うセーラームーン。その横でエンディミオンに目もくれず雄一郎にチューするマーズ。いそがしい子だなあ。
  • 気がついた雄一郎にレイちゃんが「セーラー戦士が」ではなく「美少女戦士が現れて、あたし達を助けてくれたわ」。こだわりどころ。
  • 探しに現れる、出番のなかった3人。美奈子ちゃんの「でもよかったわ、無事是名馬って言うもん」に「それってこういうときに使う言葉じゃないと思うけど」とツッコんでいる亜美ちゃんが開いている本は、ことわざ辞典でもなんでもなくスキー入門です。夜間にこれを片手にうさぎたちを探し回っていたという。
  • 結局、コンテストの結果ってどうなったんでしょう。月の光の中の表彰式とかどこいったんだよ!