だって世の中だもの

セーラームーンの感想のみ

#43 うさぎが孤立?S戦士達の大ゲンカ

あえて先を読まずに見たら、ほんとにケンカしてるみたいで面白かったです。初見のときだけの感覚。この話が成立するには、5人がちゃんと仲良く、うさぎが信頼されていないといけません。その中でも、レイうさがもうすっかり特別になっているのが感慨深い。

MX 2023年1月25日再放送(放送開始30周年記念)

  • アバンタイトルの最初で妖魔が出てくるところ、このあと何回も使われますが、何回見ても、最初に尻が出てきたのかと間違えてしまいます。
  • 月夜の中でセーラームーンを追い詰める4戦士。演習?  しかしセリフも敵対してるし何でしょう。マーキュリーの「さようなら、おバカさん」が少なくとも一部本音なのはわかります。マーズが間違って4人とも火で焼いて笑っているので、本気ではなさそう。
  • その様子を見ていた妖魔がクインベリル様とクンツァイトに報告。仲間割れか罠か疑うクインベリル様。いつもダメワンマン社長なのに、たまには落ち着いています。クンツァイトに渡した写真でセーラームーンキックがジュピターにしこたまヒットしているのがいいです。
  • 妖魔がOSA.Pへ強盗に侵入。付き合う友達を選ばないから、なるちゃんが災難続きです。武器がヘラとフライパンなのはともかく、パジャマが第24話でネフライトのために引き裂いたやつ。アニメのキャラは同じ服を何着も持っているってホントだったんですね。よくそんなイヤなこと思い出しそうなの着られるなあ。リボンが就寝用と思われるところもポイント。
  • なるちゃんのママもゴルフクラブを持って久々の出番ですが、すぐ気絶。起こしといても面白かった思います。そういえばなるちゃんにパパっていないんでしたっけ。ゴルフクラブがあるんだからいそうですが、だいたいこういうのでゴルフクラブはパパの得物なのに。ちなみに持ってきたのがアイアンですが、殺るなら落ち着いてドライバーを持ってきた方がいいと思います。
  • 侵入から1分経たずにセーラームーンがやってきて、遅れてきたマーズが後ろから蹴り倒して、セーラームーンが4人と口ゲンカ。妖魔が引っ込むと同時に、ザーボンみたいな髪型の雑誌カメラマンが出現。妖魔っぽい。特ダネを激写し、テープレコーダーでセーラームーンに直撃インタビュー。取材にかこつけて何か聞き出したいみたいです。彼女らが報道されているのは先週までで明らかにされていますが、ゴシップネタにまで出世した模様。となると次はグラビアだな。
  • ケンカの理由について、カメラマンが「セーラームーンが失敗ばっかりするからだ」とカマかけ。この発言が妖魔の情報によるものなのか、記者の記憶によるものなのかわかりませんが、以前、映画セーラーVのポスターにセーラームーンだけいなかったことがあります。世間的にもかっこ悪いと思われているらしいです。
  • それにしても結構ギスギスです。芝居だとしたら、みんな役者でも声優でもないのにここまでできるというのは、よほど仲がいい。主に悪態をつく係が、付き合いの長いマーキュリーとマーズなのもいいです。マーズは芝居の必要もないし。マーキュリーの「あーもううるさい」がレアでうれしい。
  • なるちゃんは、妖魔の手裏剣でまたパジャマがズタズタになってしまいました。3着目を出さないと。
  • 翌朝、アニメにありがちな45度の陽のあたる急な坂道を登校するなるうさ。パースの都合でそう見えるわけではなく、横からのカットでは本当に45度です。
    夕べの記者が取材にきて、「朝比奈ナナ」の名刺を渡していきます。二人ともさすがに真冬なのでダッフルコートにマフラーですが、全員同じコートなので、中学生だし学校指定のやつでしょうか。
    路駐の車が片輪歩道に乗り上げているのが無駄に細かい。
  • 火川神社でケンカの練習。セーラームーンが寝返ったふりをしてダークキングダムからタキシード仮面を救出するという、うさぎ考案の作戦だそうです。たしか、セーラームーンの対戦格闘があった気がしますが、今週みたいなのもアリだと世界観が壊れなくていいですね。
  • 練習中、マーキュリーは問題攻撃でセーラームーン心理的に苦しめますが、教科はやっぱり数学です。好きなのか苦手なのかどっちなんだろう。
  • マーズに本気で蹴られてケンカを始めるセーラームーン。練習も芝居もしなくていいのでは? 二人の一言ごとに、カメラが交互にパンして、パン中の背景が、昔よくあった流すやつになっています。今週はこのパン演出が何回も出てきます。あと、ツインテールが途中で折れる絵も複数回出てきます。
  • OSA.Pの件がさっそく記事に。「セーラームーン解散?」という、勝手に結成させて勝手に解散させるゴシップ誌らしい見出しの下に、見切れながらもちゃんと本文が書かれているのがすごい。普通こういうのは、下駄を並べるか、「2クールで完結することになりました」みたいなお遊びの私信が書いてあるもんです。その左の「晴海にセーラームーン五」のほうが読みたい。
    しかしこの、セーラームーンが社会に認知されているという世界観というか世界線、じつにうらやましいです。
  • 危険な作戦なので、自分が代わろうかというレイちゃんに、リーダー奪取の疑惑をかけるうさぎ。うさぎは一応自分がリーダーだと思っているらしい。そのまま第25話以来2度目のベベベのベー。好評だったんでしょうか。ちゃんとレイちゃんが口で「ベベベのベー」って言っています。第一よくレイちゃんがこの作戦承認したなあ。
  • 衝撃告白をするから取材に来いというセーラームーンの手紙をナナに渡しに、素敵というか奇特なデザインのアパートを訪れるうさぎ。ここの封筒と便せんが、頭に羽根飾り付きセーラームーンのかわいいデザインです。UFOキャッチャーの人形どころかこんな商品展開までされているようです。あるいは実際のなかよしの付録なんでしょうか。うさぎは肖像権取ったら大儲けできるぞ。
  • 細かいことですが、手紙の一人称が「あたし」。セリフを聞いていても、うさぎたちは「わたし」ではなく「あたし」で統一されています。
  • 午後11時。待ち合わせの十番墓地に妖魔が現れ、ナナがセーラームーンに意思を確認する。ここまで、妖魔がナナに化けるところはうまいこと映していません。
  • クンツァイトが出てきて、味方に付くか、銀水晶を渡せばタキシード仮面に合わせてやると取引で揺さぶる。ここで脚本家の筆が滑って、クンツァイトについていったセーラームーンがいろいろあって心酔して襲い掛かって来るとかいう堕ちモノ路線に転向しないですかね。そんなアホなことを考えそうなくらい緊張する場面です。
  • 草葉の陰で見守る4戦士が目立ち過ぎてすぐ作戦バレ。結局セーラームーンが妖魔に首を絞められて脅迫される。助けに出ていこうとするジュピターを、作戦が無駄になるとマーズが制止。もう無駄なんですが、バレたと気づかずにみんなで我慢。「絶対、絶対、来ちゃダメ」と耐えるセーラームーン。いつになく覚悟が決まっています。
  • 耐えきれないジュピターがマーズを突き飛ばす。いまだマーズ、クンツァイトに「ジュピターがぶつんです」とか言って寝返ったフリしてリーダー奪取するチャンスだぞ。
  • ほんとにセーラームーンが嫌いなんだろと毒づくジュピターに、セーラームーンから内緒で預かった銀水晶を見せるマーズ。そして最初に我慢できずに飛び出すのもマーズ。前半でセーラームーンを本気で蹴り倒していたのもマーズ。セーラームーンの芝居でボロクソ言われるのもマーズ。登場ポーズの最初もマーズ。今週の話、やる気のうさぎをみんなで支える話かと思って見てたら、レイうさじゃないですか。まったく。
  • と思いきや、じつはレイまこのどつき合いも重要な気がします。まこちゃんからたまにレイちゃんにツッコんだり励ましたりすることはありましたが、今週ようやく「たく勝手なやつだな」とか言って少し理解したような感じです。「やつ」がポイント。うさぎ以外のペアがどつき合ったり理解し合ったりするネタがもっとあっていいと思います。
  • とっくにバレていたのをクンツァイトに教えられて立場のない4人。特に、作戦が~とか言ってみんなを止めていたマーズは、ごまかして怒りのファイヤーソウル。ようやくセーラームーンが首しめから助け出されますが、3回目の焼け死に未遂にはならないのが残念(第15、18話)。
  • ジュピターとヴィーナスの複合攻撃をたやすく防いで帰るクンツァイト。この人、第33話で4人を一網打尽にした例のバリアーはもう使えないんでしょうか。悪の組織も装備品は無尽蔵ではないらしいです。
  • 「あたしが寝ないで考えた作戦をあっさり見破るなんて、言語道断、ドウダンツツジは美しい」「なに言ってんの」。セーラームーンが言語道断を持ち出すのはたぶん第3話の横断歩道以来2回目。
  • 悪の組織の癖で、現場を下っ端怪人に任せて幹部が帰ってしまうので、いつものように妖魔がリンチ状態に。今週は5体に分身という対抗策を見せますが、ファイヤーソウルで分身が焼死。ファイヤーソウル週3発という怒りっぷり。
  • トドメはムーンヒーリングエスカレーション。トドメというと殺すみたいですが、今週はセーラームーンが「トドメだい!」と言っています。
  • 「やったね」「うん!」と横並びでマーズと見つめ合うセーラームーン。さっそくマーズになんで出てきたのとケンカを売る。愛情表現です。
    「あなたがピーピーピーピー泣いてたからよ」
    「いつあたしがピーピーピーピーしてたのよ」
    「本日午後11時16分28秒によ」
    こいつうさぎに何か言われたら「何年何月何日何曜日何時何分何秒にイジワルしたのよ」とか言うだけあって答えやがった。
  • ちなみに、妖魔を倒してまずこの二人で喜び合うというのは、第22話なんかでもやっています。とっさのことでケンカするのを忘れると、こうなるようです。
  • そしてベー。あきれる3人含めてセーラー戦士の衣装でポーズまで変えて描きなおすという気の入れよう。
  • そのあきれる3人のほうに猫2匹が描かれていないのでよく考えてみたら、今週はBパートに猫2匹が出てきません。
  • 息を吹き返したナナに、セーラー戦士解散のうわさを聞かれる二人。もうイヤ、でオチますが、なんでここ、二人シンクロして「ありません!」って言わないんだろう。
  • 次回予告、この番組には珍しく、ルナとうさぎが第四の壁を破ってブラウン管の前のキミに語りかけてきます。しかもドイヒー。でもこの猫、第35話の次回(36)予告とか、結構ふざけてますから。予告のルナ大好き。

「禁じられた恋ほど熱く燃え上がるもの、どんな障害も二人の心を離すことはできない」
エンディミオン様、すべて思い出しました。あの日交わした篤い口づけ。そして悲しい別れの時も」
「どうせ中身はギャグだろう、なーんて思って見てるそこの、アナタ」
「シリアスなのヨ。美少女戦士セーラームーン。『うさぎ覚醒!超過去のメッセージ』。月の光は、愛のメッセージ」