セーラームーンの正体を探るダークキングダム。過去に2回判明してますが、ワンマン女社長のせいでやり直し。悪の手先と化した衛にショックと希望を抱くうさぎ。いつの間にかうさぎん家に勝手に上がりこむほど親密になっている美奈子ちゃん。
MX 2022年12月7日再放送（放送開始30周年記念）
- うさぎが寝言とは思えぬ詳細な寝言で今の心境を語る。先週最後は戦う決意を見せてましたが、やはり本音は戦いたくない。怖いのがイヤなのは前々からでしたが、先週番組初の犠牲者（死んでない）が出て、今はそれがイヤ。イヤな理由が、心優しいうさぎらしく変わってきています。
- もう一つ、タキシード仮面様はどこ？ 憧れだったタキシード仮面はもはや、どこからきてどこに行くのかわからない怪人ではなく、先週ついに好きなことを認めた人ですから。
- 久しぶりの教室。なるちゃんがヘアーサロン床山開店祝いタダの情報を持ってくる。うさぎはうわのそら。せっかく初期のころの導入パターンで来てくれたのになんてことするんだ、もったいない。
- 火川神社に集まってうさぎの心を案じる戦士たち。かつてなら二人と1匹だったところ、4人と2匹の大所帯に。なるちゃんの入り込めない世界も大きくなりました。かつてのこじんまりとしたのも好きだったんで、そこは寂しい。
- うさぎはタキシード仮面が心配で周りが見えなくなっているというルナ。その回想が、ぶつかるうさぎ・コケるうさぎ・レシーブに失敗するうさぎ。なんだいつもどおりじゃないか、よかったよかった。
- 見流してはいけないのがうさぎのブルマ。第4話以来です。第4話と言えば、さっきの教室で久しぶりにうさぎのクラスメートが勢ぞろいしてますが、第4話にもみんな出てきます。スタッフを見ると、脚本と作画監督が同じです。
- 先週は「まだ時間が必要だよ」とフォローしてくれたアルテミス。今週はルナ以上にうさぎに厳しい。対してレイちゃんは同情。レイちゃんにしちゃ珍しいとまこちゃんがツッコむものの、すぐに気がつく。公式の彼氏が行方不明です。それに先週からはうさぎのこともあります。
- 部屋で鏡相手に、タキシード仮面ではなく衛を思い浮かべるうさぎ。「お前が泣くなんて似合わないぞ、お団子頭」と自分でセリフを作って、自分で「もう……イジワル」とつぶやく。こりゃ重症だ。
- 鏡の中の想像の衛が、キラキラの背景で優しい笑顔。そんな顔で見られたことなかっただろ？ すっかり衛に思いを寄せています。ちょっと前まで顔も見たくないヤツだったのに。でも先々週の走馬灯で、どうやら最初から無意識に気があったっぽいので、素直にこうなったんでしょう。
- 「この髪型そんなに変なのかなあ」と自分のアイデンティティに疑問を持ってしまううさぎの目に留まるのが、カリコ床山の載った雑誌。うさぎを心配したなるちゃんが無理矢理持たせたんでしょう。出番は減ってもやっぱり親友。
- うさぎの背後に美奈子ちゃん。上がりこんじゃったそうですが、いつの間にこんな親しくなったんだ。放送上は、ここまでうさぎと美奈子ちゃんは顔合わせしていないのです。他の子みたいなその辺の過程のエピソードが見たかった。
- 気分転換に髪型でも変えてみたら？ と軽く言う美奈子ちゃん。みんなうさぎのアイデンティティを何だと思ってるんだ。ということで番組史上初の視聴者サービス・うさぎのざんばら。第1話で、うさぎのお団子とテールにも骨格がある様子が描かれていたので、一瞬ビビりましたが、平気なようです。
- ダークキングダム。保存中のタキシード仮面を囲んで「セーラームーンの正体は、まだ分からぬのか」とせかすクインベリル様。たぶん、下の方で永遠に眠っている四天王が知ってると思います。
- 「いましばらくのご猶予を」とクンツァイト。このいましばらくのご猶予をって、下の方で永遠に眠っている四天王もよく言ってた気がする。
- 戦いで手に入れたセーラームーンの髪の毛を使って本人を特定する。カリコ床山が開店祝いでタダなのはこのためのようです。一見科学的ですが、よく考えるとこれもまた気の長い話です。
- カリコ床山を訪れる美奈子ちゃんとうさぎ。初日に釣れました。
- ネタを持ってきたなるちゃんはお役御免で、本題は戦士たち。第10話の仙台坂や第12話のクルーズ船のころのパターンです。
- 仰向けでシャンプーされて、やや戸惑ううさぎ。こういうのやったことなかったのかな？
- 頭にかぶるスチーマーが髪の毛判定機になっているという、この番組らしからぬ科学的な描写。結果はうさぎに×判定。美奈子ちゃんも、ノーシャンプーからこちらもざんばらで判定機をかぶり、結果は◎。なんだそりゃ。
- 丁寧にうさぎの髪を洗いながら「ついにセーラームーンの正体を、突き止めたぞ！」と興奮するカリコさん。シリアスに見せて地味に笑いを取りにきています。
- カリコさんが美奈子ちゃんを襲い、スタッフが催眠スプレーを噴霧して他の客を眠らせる。順序が逆だと思います。
- 美奈子ちゃんの◎判定、さっきうさぎの髪をとかしているときに付着したと推理する美奈子ちゃん。そんな1本2本ピンポイントに機械が選ぶか？ ていうか、それで正しいならうさぎが×だったのはなんなんだ。さっき洗髪したばっかりですよ？ 答えは一つ。クンツァイトが間違えてヴィーナスの髪の毛を回収していたのです。色も似てるししょうがない。
- これも番組史上初、妖魔ミツアーミはカリコさんほかスタッフ複数人が合体してます。
- 妖魔を見てすぐに、カリコさんが妖魔にされたと判断するうさぎ。そういえば、最強妖魔が出てくるようになるまでは、逆に妖魔が人間に化けてました。もうそっちのパターンはないと踏んだわけです。たしかにそうじゃないとムーンスティックを使うところがないからな。
- 「無料で髪をカットするなどと言い、お小遣いの少ない乙女の心をもてあそぶ。そんなせこい妖魔は、このセーラームーンが、許さない！」
「心」が巻き舌。なんか怒気が含まれてるように感じます。悩みで虫の居所が悪いの？ - 今週のセーラームーンはレオチラ多めのアクション派手め。ちなみにここまで、登場キャラ、展開、選曲がどことなく初期ノリです。仕切り直し1話目ということでしょうか。
- リフレッシュに行こうとしたところでバラが飛んでくる。ということは!? アイツとあのお方の姿が頭をよぎる。おそるおそる振り向くと、バーバーチェアに座ってヤツが背を向けている。笑わせにきているとしか思えん。傷心のうさぎを描くエピソードで絶妙なことするなあ。
- 安堵と喜びに目を潤ませるのもつかの間、ダークキングダムのエンディミオンと名乗る彼。信じられずに笑顔を作り続けるセーラームーン。1パーセントの希望は完璧な絶望よりタチが悪い。
- 妖魔と合わせて3人が店外に去ったのを、寝ぼけながら見ていた美奈子ちゃん。♀入りペンを取り出して変身。初登場からいろいろ忙しかったので初披露です。これまでの4人と同様、最後のポーズの直前の腕の振りが、こちらの視線を誘導して惑わすような動きです。だから最後のポーズがとてもセンセーショナルに見えます。
- 変身テーマ曲に乗せて、夜更けの都会にこだまする妖魔の咆哮とセーラームーンの絶叫。さっきショックに打ちひしがれていたとは思えん。なんかいつも通りでほっとします。
これ、街の人たちは、「あーまたやってる」くらいの感じで聞いてるんでしょうか。それはそれでうらやましいです。夜の街で、セーラームーンが遠くでギエーエとかギョギョギョギョエーとか喚いてるのを聞きたいよ。 - ヴィーナスが3人と2匹を集めてきて参上。そして今週はヴィーナスが「今よ」の大役を授かる。デビューの洗礼です。
- ムーンヒーリングエスカレーションは、銀水晶付きにお色直しが入って、音が変わり、しゃべるタイミングも従来とずれてます。音は、第35話でゾイサイトを吹き飛ばしたときの音です。
- タキシード仮面の姿にぬか喜びするマーズを尻目に、ネフライトのテーマ曲に乗りながら長尺のポエムを披露するエンディミオン、クインベリル様に呼び戻される。支配者様がおっしゃるには「お前に死なれては困る」。まるっきり実力を信用されてませんよ？
- 衛が生きていることを知ったうさぎ。だまされて利用されているだけだからいつか助け出すということにして、一見元の調子。アルテミスが強がってるんだよと言ってしまうので、空元気なのか素なのか迷うところですが、意外にどっちの解釈でもいいのかも。
- 最初に夢でうなされていた件のうち、タキシード仮面様どこ問題は、とりあえずうさぎの中で整理できました。あとひとつ、戦いたくないよ問題。結局今週も普段のようにただ逃げ回って仲間と正義と愛する人のために戦いぬきました。吹っ切れたのか、無我夢中なのか、耐えたのか。
- 前半でまこちゃんがうっかり傷をえぐってしまったレイちゃんも、そのまこちゃんに励まされて笑顔を作る。こっちは整理できてないと思う。
