だって世の中だもの

セーラームーンの感想のみ

#35 よみがえる記憶!うさぎと衛の過去

先週前半までのお気楽から急に、イヤなアイツが憧れの人でプリンセスの恋人で自分を守って倒れ、覚醒した4人が自分に身を捧げる。受け止めきれないうさぎ。ネフなる以外でこんなシリアス初めてだし。

MX 2022年11月30日再放送(放送開始30周年記念)

  • 「プリンセス・セレニティ」の名を呼ぶルナ。思い出したようです。てことは先週ラストはやっぱりうさぎがプリンセスだと知らずに目撃したはずです。もうちょっと驚けよ!
  • タキシード仮面も顔バレ。複雑なマーズ。レイちゃんはだいぶ前から彼がタキシード仮面様説でしたが、倒れた彼氏をプリンセスが膝枕しているという状況を受け止められるのか。
  • プリンセスを消して銀水晶を奪おうとするゾイサイトを、ハエでも払うように銀水晶付きムーンスティックで始末し、一瞥もくれずスティックを静かに置くプリンセス。眼中にないというか、それどころじゃないというか、とにかく無慈悲です。
  • 記憶を取り戻し「エンディミオン」を名乗る衛。それを聞いてプリンセスうさぎも大雑把に思い出す。タキシード仮面からセーラームーンに預けられていたあのオルゴールは、もともとセレニティからエンディミオンへのプレゼント。ということはムーンライト伝説は時空を超えて奏で継がれていると判明。
  • エンディミオンがどこかに特攻したことまで思い出したところで気絶。クンツァイトクインベリル様の言いつけ通りタキシード仮面を拉致。銀水晶も奪うチャンスですが、見逃しサービス。
  • クインベリルお奉行様の前で、クンゾイのお白洲コーナー。タキシード仮面生け捕り指令を無視したゾイサイトはアウト。ジェダイトは永遠の眠りの刑でしたが、今回は即刻死刑。クインベリル様の私情が入ってるっぽいので仕方ない。
  • セーラームーンをジュピターがおんぶして、迷子の一同。途中で背負い直すのが芸が細かい。コンピューターで出口を探す亜美ちゃんのソーカル的な解説は、要は出口は1か所しかないと言いたいらしいです。
  • 記憶が全部戻ったルナがアルテミスと解説。大昔、地球を乗っ取った邪悪な意志が、月の王国シルバーミレニアムの銀水晶を狙った。王国は滅んだものの、銀水晶の力で邪悪な意志は封印された。そのとき戦った4人が生まれ変わったのが今のセーラー戦士。このへん、さっきプリンセスとラブラブで特攻していったエンディミオンがどう絡んでいるのかはよくわからんです。
  • ところでルナはなんで記憶を失ってたんでしょう。コミックだと、セーラームーンがプリンセスだというのをしばらく隠すためという理由が語られますが、こちらはそこへの言及がありません。
  • 月の女王は平和な今の地球にみんなを転生させた。誰かが邪悪な意志の封印を解かなければ、みんな普通に幸せに暮らしていたはずだと。それは困るよ。この番組がなくなるし、亜美ちゃんとかもうさぎと友達になれなかったところだぞ。
  • ちなみに説明中、月から見た地球が昇っていってます。実際に月面から地球を見ると、地球は同じ場所からほとんど動かずに自転しながら満ち欠けして見えます。月は常に同じ面を地球に向けているためです。
  • というわけでみんなで戦おう、というところで「いやなの。もう戦うのは」と拒否するうさぎ。
    「プリンセスなんて言われても、ちっともピンと来ないし、うれしくもなんともないわよ。あたしは、月野うさぎよ」
    目を覚ましたらタキシード仮面が消えている上に、あの回想だけだとそりゃそうだ。
  • 「うさぎ! あなたまだ使命のことがわかってないの?」
    出た、ルナのうさぎ呼び捨て。ルナはときたま、うさぎの気持ちにまったく配慮しないことがあります。ルナもルナで、それほど使命に追い詰められてきたのかもしれません。
  • 「使命なんて知らないわよもう! 前世が何だっていうのよ? 関係ないわよそんなもの!  なによみんな! あたしはもう、戦いなんてやなの! ……みんなが……みんなが衛さんみたいになったら……あたしそんなの見たくない……! 悲しいの、やなの……」
    あ、名前呼んだ。驚くスキもないほどあっさりと。本編初です。タキシード仮面じゃなくて衛さんなのがポイント。しかし、先週散々いつ呼ぶかいつ呼ぶかわくわくして見てたんですが、こう来たか。脱帽です。
  • 番組史上初めて、マジトーンでぶちまけるうさぎ。思えばそこの使命連呼猫にそそのかされて、春から夢気分でセーラームーンを始めさせられたはいいけれど、こんな深刻な現実が待っていたとは思ってなかったでしょう。
  • マーズがビンタ。手を上げたのはこちらも番組初。意気地なしを連呼。ドジだバカだはさんざん言ってきましたが、意気地なしも初めてだと思います。
  • 「意気地なしだもん。あたしレイちゃんみたいに強くない!」
    勝手に選ばれた戦士、ついに開き直ってイジケる。
    逃げ出したいところにぶたれたらイジケるよね。だって、真面目な亜美ちゃんに、お祓いのレイちゃんに、正義漢のまこちゃんに、セーラーVに、たまたまやる気のあるのが連続で揃い過ぎなんですよ。
  • 「あんたみたいな弱虫を助けるために、衛さんは……」
    いつもうさぎの足りないところを叱り飛ばして励ますものの、素直な言い方をしないレイちゃんと、自分にないものを持っているレイちゃんに甘えるうさぎの、いつものやつの、ガチなやつ。周りのやる気満々のみなさんは、プリンセスだとわかる前からセーラームーンを助けてきました。今までは重荷がイヤでうさぎは逃げてたし、レイちゃんも背負わせるのが不安だしかわいそうだからうさぎのリーダーに反対してたわけですが(個人調べ)、もうそうも言ってられないわけです。背負わせて守らないといけない。
  • 「s……セーラームーンには、まだ少し時間が必要だよ」。助け船を出すアルテミス。誰かがかばってあげないといけない場面ですが、おっかなびっくりしゃべり出してるあたり、収集のつかなさが出ています。
  • 「もう少ししたら、いつものうさぎちゃんに戻れるわ。それまでは、みんなで見守ってあげましょ。それよりルナ、出口がわかったわ」
    さっきからコンピューターをいじってたマーキュリー、話はちゃんと聞いてました。戦士は5人になりましたが、レイちゃんがうさぎを叱ったら笑顔でかばってあげる亜美ちゃんは健在。
  • ホモ劇場ゾイサイトの葬儀を済ませたクンツァイトが出直し。即座にセーラームーンをかばう、マーキュリーとマーズ。見損なってもやることはやります。これまでと違って、守るのはプリンセスでもあります。
  • ヴィーナスとジュピターが倒れる。マーズが「うさぎ、自覚を持ちなさい。あなたなら大丈夫」と、土壇場では素直に言い残して玉砕する。マーキュリーが盾になる。目の前でみんなが衛さんみたいになっていく。途中から亜美ちゃんとかうさぎとか、クンツァイトの前で呼び合ってます。どんなときに誰が誰をどう呼ぶかはいつも大事なところです。レイちゃんが土壇場ではうさぎに優しいのは、第11、20話などで描かれています。
  • 今際の際にも「勇気を出して」とうさぎを信じて励ます亜美ちゃん。亜美ちゃんも勇気があるほうだと思いますが、その亜美ちゃんがうさぎの勇気を信じてる。亜美うさって、お互いが自分にないものを持っている凸凹コンビですが、勇気は戦士みんなが持っているはずだと。
  • ほかの3人とタキシード仮面の声も聞こえてきて、セーラームーンが銀水晶でクンツァイトを圧倒。というかスターライトタワーごと崩壊。やった本人も唖然としてます。マーキュリーが一生懸命探した出口もへったくれもなくなったぞ。惑星一つ吹き飛ばす威力があるらしいので、取り扱いには注意が必要です。
  • セーラームーンがタキシード仮面に感謝し、ヴィーナスがセーラームーンに感謝し、セーラームーンは戦うこと、つまり戦士の自覚をマーズに約束する。タキシード仮面は置いといて一件落着。「そう、タキシード仮面も、どこかで生きてる」。衛さんじゃないのと、今週はアバンタイトル以外ずっと様抜きなのが気になる。それにしても、昨日衛に声をかけてから、激動の一晩でした。来週以降、うさぎが何か変わってしまうんでしょうか。
  • とかシリアスなことを考えてたら、次回予告が講談調。ツッコむうさぎ。腹抱えて笑った。ほっとしました。予告のルナ大好きです。