だって世の中だもの

セーラームーンの感想のみ

#1 泣き虫うさぎの華麗なる変身

第1話。可愛いドタバタから、ヘンなアイツやしゃべる猫との出会い。選ばれた戦士。変身アイテム。あまりにエキセントリックな変身シーン。ポーズは決めても、心も強くなるほど都合はよくない。敵か味方か謎の美形。素敵なアクションと音楽。魅了不可避です。

一度見終わったあと、うさぎのアクションを中心に、大部分をコマ送りで見直しました。ほかの番組でここまでコマ送りしたのは記憶にない。そのくらい、うさぎの一挙手一投足が面白かわいくてたまらない。いわゆる、ドハマりになってしまったようです。なぜ当時リアルタイムで見なかったんだ自分よ。

ということで以下初見の感想です。

MX 2022年4月6日再放送(放送開始30周年記念)

  • 録画しておいたのを見たら、最初番組間違えたかと思いました。あんまりこんなどよどよした絵だと思わんかった。
  • サブタイトルコールのジングルが素敵です。一気に引き込んでくれます。
  • 少女まんが名物「ちこくちこく」。パンはくわえてませんが。どうしても、『サルでも描けるまんが教室』(1990年)を思い出してしまいます。ほんとにこの出だしで来るんだ。
  • となれば次は慌ててロッカーと衝突……とはいきませんでした。ルナと出会って遅刻。
  • 1992年に廊下に立たされるうさぎ。ここのBGM知ってる! レイちゃんが踏まれるMASLで流れるやつだ!! どういう偏った知識してるんだ。MASLをもらったのが28年前ですが、セーラームーンのBGMと言えばこれ、というくらい印象に残っていました。
  • 立たされたうさぎが躊躇なく魔技・立たされ早弁。その弁当のにおいを数秒でかぎつける先生。猛者ぞろいです。
  • そんなうさぎになるちゃんがツッコんだのが、「もー、うさぎったら信じらんない。女の子のくせに早弁なんてさあ」。早弁している状況のほうについてはノーカウント。猛者ぞろいです。
  • 「(じゃん)セー(じゃじゃん)ラー(じゃん)ブイ」あ! これ! MASLで知ってたこれ!! 今でも持ってる! そっくり!! すげえw 感動ww 1話目かよwww
  • 「へー、そんなのが現れたんだ。世紀末ね」『世紀末救世主伝説 北斗の拳』は、この放送の4年前に終わっています。このワードが出るのも時代です。
  • 宝石のバーゲンに目を輝かせるうさぎの目が、寝台特急のマークになっています。
  • なるちゃん家が宝石店OSA.P。金持ちだ。うさぎはなるちゃん家初訪問のようです。
  • 宝石に3万円出せないといううさぎに「パパにおねだりしちゃいなよ」というなるちゃん。今月の小遣いがもうないと嘆いていますが、ということは、小遣いが残っていれば買えるというわけで、月野家も金持ちらしいです。そこらの少年ものとちがって、キャラの生活水準を視聴者に合わせるのではなく、憧れにしてしまうんですね。
  • OSA.Pに向かって左に、「カラーテレビ」という看板があります。昔カラーが新しかった時代に設置された看板が、この時代まではよく残っていたんです。
  • 衛と邂逅。「慌ててロッカーと衝突」が、アレンジされて出てきました。サルまんすごいなあ、というずれた感想が出てしまう。
  • ゲーセンに貼られている「セーラーVゲーム」のポスター。謎の人が何故かゲーム化されている。ところで、ゲーセンから流れてくる音の中に、『スペースインベーダー』のUFO撃墜音が混ざっています。
  • ドアにセーラーVキックをかますうさぎ。その瞬間、1コマだけうさぎの骨格が映っています。ここから、うさぎのお団子とテールにも骨格があることがわかります。冒頭で髪を結んだまま寝ていますが、そもそもほどけないか、ほどいたら死んじゃうのかもしれません。
  • うさぎの部屋に「セーラーV 特集」と書かれた本が横たわっています。今日なるちゃんたちから教えてもらったばかりですから、さっき泣きべそかいていただけではなく、さっそく買ってきたようです。
  • 三日月ハゲの猫と呼ばれて、「ハゲじゃないわよ失礼ね」としゃべったルナに対して、うさぎの第一声。「猫がしゃべった」。ごもっともなリアクションです。視聴者もCM前に同じことを言いました。正確には「はああしゃべった、猫が! 猫がしゃべった!」。もう恐怖しかない顔。人生で初めて非日常に遭遇した人間の顔とはこういうものだ。
  • けさ助けてもらったお礼をのべたルナに対する、うさぎの返答。「おやすみ」。ごもっともなリアクションです。
  • ルナが変身ブローチをプレゼントし、うさぎちゃんは選ばれた戦士なのよ、プリンセスを探してと告げる。ブローチを出すところが魔女っ子丸出しで、BGMがとても素敵です。一転して、ここから何か始まる予感を感じさせます。
  • 変身するところ、初めて見たのですが、なんというか、すごいです。正直にいうと、えっちです。絶対これ、女児向けってことにしてあるから知らん顔してぶち込んどいたろ、くらいの勢いで描いてます。だってのけぞってますよ?
  • もちろん、それ抜きで、きれいでかっこよく、BGMも、力強さと大人っぽさをつないで素敵です。この、のけぞるタイミングでコーラス入れようと思いついた人は、普段人から天才って呼ばれてると思います。
  • きっとみなさん当時最初に見たとき、子供たちは釘付けになって、大人は斬新さと大胆さに度肝を抜かれたんだろうと思います。
  • それはそうと、変身中、彼女の首が一瞬寝違えたみたいな曲がり方をしているのが心配になりました。
  • 変身シーンが終了して、セーラームーンが鏡の前で変身完了ポーズで立っています。本人は変身したこと自体にビビっていますが、これはつまり、実際にあんな風に踊りながら変身してるんか。
  • このあとしばらく、鏡でうろたえ芸を披露するうさぎ。依然として傍観するルナ。まさか変身させてみたらこんなのが出てくるとは思っていなかったという顔。
  • なるちゃんの危機を検知したセーラームーンのカット。異様に現実感があります。なんだか本当にコスプレした中学生がそこに立っているような感じ。
  • 「うさぎちゃん、あたなはセーラームーンになったの。さ、早く助けに行くのよ」と告げられ、なんだかよくわらないがOSA.Pに急行。妖魔に名前を聞かれて、とっさに例のフレーズが出ます。「セーラー服美少女戦士」って自分で言うなよ、というツッコミをよく聞きますが、自分で即興で考えて言いだしたんですね。言い訳できんな。
  • 威勢よくポーズとセリフを決めたはいいが、操られた店の客に襲われて、急なことに逃げ惑う。省力化なのでしょうが、逃げるところだけ止め絵というのがいいです。
  • 操られてセーラームーンに襲いかかる客が、割れたビール瓶で殴ってくる。少女アニメの戦闘描写にしてはさりげなくえげつないです。
  • 倒れて膝をすりむくセーラームーン。変身したらいきなり無敵超人になるわけでもなく、生身の中2です。
  • 勝手に選ばれた戦士あるある、いきなりすぎて怖気づく。後ろから声でムチを入れるルナもなかなか無慈悲です。美神さんも得意とした伝家の宝刀おうちにかえるまで繰り出しますが、でもさっき、「いいなあ、セーラーVちゃんなんてさ、テストも関係ないし、悪者退治なんてスカッとしそうだし」とか言ってたんだから、やんなさい。
  • タキシード仮面が登場。「泣いているばかりでは何も解決しないぞ」と言ったそばから、セーラームーンが泣いて解決させています。シンちゃんかおまえは。
  • ムーンティアラアクション。セーラームーンの顔が途中でおすまし顔に見えてちょっとかわいい。BGMがおしゃれです。
  • 2回転してびしっとポーズを決めて、発射するのかと思ったら、そこから逆方向に振りかぶって投げたのでずっこけました。
  • 肝心の妖魔に命中するところがぼやかされて描写されています。青少年への悪影響とかを考慮したんでしょうか? あんなに妖魔が怖いのに? こいつさっきエクソシストの真似してましたよ?
  • 翌日の教室。「ゆうべ素敵な夢を見たの。セーラームーンっていう正義の戦士が現れてね、怪物をやっつけるの」とウキウキで語るなるちゃん。きのう店にいたほかの子も同じを夢を見たらしい。夢ではないと思われますが、いちばん夢気分だと思われるうさぎは興味なし。今週2回目の「おやすみ」でオチ。
  • エンディング。歌声がきれいです。歌詞、メロディー、絵とも、いかにも少女アニメという感じです。
  • ルナがララァなので調べてみたら、クインベリル様もルナなんですね。
  • 初めてセーラームーンをちゃんと見た感想。おもしろい。かわいい。かっこいい。あこがれちゃう。それ以外ねえっす。