だって世の中だもの

セーラームーンの感想のみ

#88 光と闇の最終決戦!未来へ誓う愛

セーラームーン達はちびうさを救えるのか、そしてデスファントムを倒して地球と未来を救えるのか、30分で一挙解決。しかも1週残してエンディング。

(1)TVK 2022年9月17日再放送
(2)MX 2023年12月13日再放送(放送開始30周年記念)

  • 前半はブラックレディ・ちびうさの救出作戦。邪黒水晶のパワーを受け入れ、愛してくれる者のいないこの世界ごと消えようとするブラックレディ。「あなたは一人じゃないわ」の呼びかけに心動かされまいとセーラームーンを消そうとするところに、身を盾にするタキシード仮面。早くも帽子と仮面が脱落。
    「まもちゃん、まもちゃん! しっかりして!」
    なんか、顔が露出したから律義に呼び方を揃えたみたいに聞こえちゃう。この番組、とにかく呼び方が大事ですので。
  • 「ばかな。他人のために自分を犠牲にするなんて」と、意外にもろそうなブラックレディにみんなで畳みかける。
    「そうよ。一人として欠くことのできない、大切な仲間よ」
    「そして、誰よりも、愛されている」
    いつも思ってたんですが、未来でちびうさの正体が判明する前から、なんでみんな正体不明の少女をそこまで守ってきたのか? 結局、直接は理由が描かれないのですが、そうさせるものをみんなが感じていたんでしょう。
  • 助けに入るデスファントムに苦しむ一同。衛とセーラームーンが思い出しているキングの言葉は、第83話で直接語られたやつです。
  • 二人の愛の力をちびうさに届けるべく銀水晶を掲げるセーラームーンに、ネオ・クイーン・セレニティが憑依する。「スモールレディ。思い出すのです。幼いころのことを」。しゃべり方はネオクイーンですが、声色はうさぎ。
  • 第85話の、転んだスモールレディを助けないパパママの話。真相はだいたい予想通り、自立してほしいから。愛情に揺らぐブラックレディを、衛とセーラームーンごと闇に包むデスファントム。「うさぎちゃん!」「衛さん!」と4戦士。こっちももうセーラームーン呼びからうさぎ呼びに。かつてクンツァイトらと戦ったときと同様、佳境に入ってます。
  • デスファントムのささやきに「そう、あたしはいつも一人だった」と持ち直す。「それは幻です!」とネオクイーンセーラームーン。憑依した状態で必死に叫ぶ人っていうのも珍しい気がします。
  • 「スモールレディ、ここから外に出るのです!」と身を案じるネオクイーンセーラームーンを「あなた達こそ、いつまでもこの中にいると、死ぬことになるわ。早くここから出てお行きなさい」と拒否するブラックレディ。もうかなり揺らいでるじゃないか! しっかりしろ!
  • 「あたしの命など良いのです。あなたさえ無事でいてくれたら」。親子ともども命を捨てる覚悟。さっきの衛といい、命を捨てて命の捨て方を伝えています。
  • 「あなたはまだ、人間同士のぬくもりを覚えているはずですよ。それを、思い出して。あの楽しかったみんなとの思い出を」。銀水晶の光がブラックレディに見せる走馬灯。

    ちょっと待て! プロテクトエステの第63話、レイちゃんは放送内ではレオタードになってないぞ! つまり未公開映像です。意表を突いた視聴者サービスだ。
  • まこちゃんのお弁当。まこちゃんはブラックムーン編では主役回がなかったこともあってか、この様子も放送されていません。さっきも触れましたが、突如現れたちびうさがすぐに4人と仲良しになっていたのが不思議だったんですが、放送されてないところでいろいろ餌付けして育んでたんですね。
  • そして美奈子ちゃんとの思い出は

    ナースかいw たしかに「ナントカは風邪をひかない」のことわざどおり大暴れしてたしなあ。ハプニング系が思い出されるというのは、本当に楽しかった証拠です。
  • 気がついたらブラックレディとの距離を詰めているセーラームーン。「ちびうさ。あなたは一人じゃないよ」。ネオクイーン姿で「ちびうさ」呼び。さっきまでのセルフイタコ状態から、ついにこの姿のままうさぎの自我が出てきました。
  • みんなに愛されていることをやっと心から理解して、ブラックレディからちびうさへ。セーラームーンも元の姿に。途中までシースルーとかすごい視聴者サービスじゃないか! とか言ってないで、ちびうさの手の方です。ブローチを握りしめています。銀水晶奪取の野望まで取り戻してしまったぞw まあもう盗られる心配はないからセーラームーンも余裕。

  • 「みんな……ありがとう。あたし、わかったの。一人じゃないんだって。あたしの傍には、みんながいるんだって。そしたら、とってもあったかい気持ちになった」
    ん? てことはちびうさ、ブラックレディだったときのこと覚えてるんですか? ちょっと気持ちの整理が大変そう。
  • 後半から最後の刺客デスファントムと対決。暗黒ゲートは開き、邪黒水晶のパワーで地球が滅亡するのを待つばかり。「そんなことさせない」とセーラームーンの銀水晶が光ると、なぜかますますへこたれて四つん這いの戦士たち。しかし、歩み出るセーラームーンにかしずいているようにも見えます。そういう忠節の姿?
  • 再度クイーンの姿を借り、命と引き換えに銀水晶を二度かざすセーラームーンと、デスファントムとの死闘。自分のせいだと涙するちびうさ。そして30世紀の銀水晶のありかが判明。1回目に見たときは正直予想外でした。
  • ちゃんと全話見ていたりコミックを読んだりしていた人なら、あるいは予想が付いていたのかもしれないですが、自分がこの回を最初に見たとき、まだ無印の前半とRの後半しか見てなかったので。なんも考えずに見てたとも。
  • とはいえ途中から見たとしても、第82話で「20世紀の銀水晶と共振する光があり、向かった先にちびうさがいる」という展開があったり、ちゃんと見てればヒントがあったりします。そこは1回目に見たときはそうだと気づきませんでした。この番組、見れば見るほど新しい何かが見つかります。こうして知ったか書いていても、まだ見落とし多数にちがいない(予防線)。
  • 30世紀の銀水晶でうさぎを助けるちびうさ。4戦士も立ち上がってセーラープラネットパワー。セリフ以外で見せ場キタ! 彼女らも、先々週ここに突入するときにパワーを使っているので、命がけの2連発です。
  • 「暗黒ゲートが開いた今、銀水晶の力など無力」と余裕ぶっこいてたデスファントム、ちびうさが加勢すると「なに、銀水晶が二つ!?」じつはいっぱいいっぱい。大したことないな邪黒水晶。
  • あえなく散るデスファントム。終わってみるとどうも、ラスボスとしては背景が薄いというか、なんのきっかけですべてを闇に帰させようと志すようになったのかとかが描かれなかったので、ちょっと残念です。でもこの倒され方だと、このくらいでちょうどいいのか。
  • 「あたし達、死んじゃったのかな……」。1回死んでるからってあきらめが早いよ! あなたが死んだら悲しむ人がいるってことを忘れてない?
  • ここのBGM、あそこで流れたやつじゃないか? と思って、花見の第51話、ブローチが壊されて心の中でクイーン・セレニティに会う場面を見返したら、同じ曲でした。たぶんこの2か所でしか使われていません。選曲の人凝ってるなあ。
  • そして見返したことで気がつきました。この第51話でも、ルナに向かってまったく同じ「あたし達、死んじゃったのかな……」とつぶやいています。忘れてました。そういうことなんだ。ルナに愛情を注がれる立場から、ちびうさに愛情を注ぐ立場へ。深いです。
  • うさぎはあのとき「あたし、みんなを助けなくっちゃ」と請い、クイーンはこう宣べています。
    「その銀水晶には、まだかつてのような力はありません。ですがあなたの、友達や周りの人たちすべてを大切にしたいという思いが、きっといつかまたその力を発揮させることでしょう」
    これ、覚えてて今回見てたら涙がちょちょぎれますよ。後から見返して気づかされても泣けるんだから。今週はそのためにあえて、全然ほのめかしてないんでしょ?
  • 「これで地球も、惑星ネメシスも救われたんだ」と安堵するアルテミス。めでたしめでたし……あれ? ほんとにそうなんでしょうか。
    ネメシスといえば、ネメシスのブラックムーン一族って、番組に出てきた8人(デスファントム除く)だけじゃないんですよね。嫁も子供もいるだろうし、プリンス・デマンドがいたからには、キングもいるはずです。浮かれてて大丈夫か?
  • 朝の公園で、ちびうさとの別れ。ちびうさにとってもみんなとの別れ。ここは最初見たとき、騒ぎが片付いたらとっととご帰宅?ってちょっと違和感がありました。だけど考えてみたら、この別れを急に感じるということは、このクソガキを毎週見ているうちにいつの間にか別れが惜しくなっていたということのようです。
  • この別れの場面、猫2匹がいません。ということはみんな、徹夜明けで猫と合流前にお別れしてるわけか。ほんとに急だなあ。お疲れさまです。
  • 一人一人と別れの言葉を交わす。レイちゃんとは恋占い、亜美ちゃんとは勉強、まこちゃんとはお弁当。そして美奈子ちゃん。
    「もうおねしょしちゃだめよ」
    「しませんよーだ。また一緒に遊んでね」
    待てこら、ちびうさがおねしょしたのをなんで美奈子ちゃんが知ってんだ。言いふらした人がいます。うさぎお前w
  • うさぎとは抱擁。亜美ちゃんとかにはしょっちゅう抱きつくうさぎと、衛にはベタベタのちびうさ、意地っ張り同士の素直な姿。第68話で4姉妹に襲われたときなんかにかばって抱いたりはしてますが、人前でこんな風にするのは初だと思います。
  • 時空の鍵で消え去るちびうさ。今週はさっくり帰れるようです。
  • 奇跡の大復興を遂げたクリスタルトーキョーに帰還するちびうさ。出迎えるパパママと戦士たち。戦士たちは人柱から解放された模様。あの人柱のカットは映されるたびに泣きそうだったので、ほんとによかったです。
  • ちびうさがカーテシーで挨拶してますが、コミックでも別の場面でやってます。パパママ、転んでも起こさない以外にも躾はしっかりやってたみたい。
  • 30世紀にもルナとアルテミスはいるんだと思いますが、ここには出てきません。だから2匹はビル屋上で出番が終わり。無印では、屋根の上で話を締めていましたが、うさぎのナビゲーターとしての役割がちょっと薄れた感じ。自立しつつあるうさぎとも関係するんでしょうか。

  • 次週のサブタイトルが「うさぎ達の決意!新しき戦いの序曲」。なんかエピローグとプロローグみたいなのを30分みっちりやるのかと思ったら、総集編かよ! ここ何週もダークでヘビーが続いて、うさぎは大人になって、ドジうさぎは過去になってしまって、予告冒頭「きゃっほーい」。いや、うれしいんですが、こっちのメンタルが切り替わってないんですけど……。なんかやっぱり、公園での別れが巻き気味に思えてしまいます。1回目に見たときは、正直溜飲が下がりませんでした。
  • ところで、先週のデマンドの死体ってあのあとどうなったんでしょう。善堕ちしたみたいだから、サフィールネフライトみたいに光になって昇天してればいいんですが……。