先々週かわいそうなことになって、先週はまこちゃんで1回休みのなるちゃん。そっとしておいてあげたのかもしれません。海野とくっつけるの？ 個人的には、うさぎと海野の謎の仲にも興味があります。こっちも何もないだろうけど何かあってほしいなあ。
まこちゃんの仲間入りと衛の正体、銀水晶と虹水晶の話、タキシード仮面とセーラームーンをつなぐ小道具。物語が、うさぎを取り巻く日常のドタバタだけではなくなっていくことが示唆されています。
MX 2022年9月28日再放送（放送開始30周年記念）
- 「神に代わっておしおきよ！」。とうとう神の使いを騙りだした。カルノフかお前は。
- 前説がまこちゃんになりました。最初は「不満たらたら」だったのが、「やるっきゃないない」を経て、「もうノリノリって感じかな」になってます。
- 第22話に続いて、タキシード仮面と謎のうさぎの夢を見る衛。衛は自分がタキシード仮面だと気づいていないことが、初めて明確にされます。ほんとに見ててわかんなかったんですよ。
- 学校に来ないなるちゃんを元気づけようと、なるちゃん家に向かううさぎが、海野を連れていく。この大切な用事に、こいつの性格をわかっていてわざわざ起用するというあたり、3人の仲が窺えます。とにかく、うさぎと海野が並んで歩くなんて金輪際ないだろうから目に焼き付けておこう。
- なるちゃんは1週間学校を休んでるらしい。なるほど、それで先週ゲーセンでうさぎの横にいたのがなるちゃんじゃなくてユミちゃんだったわけか。
- そういえばなるちゃんは、先々週の件について、うさぎにはどこまで話してるんでしょう。第23話で三条院が好きだと打ち明けて、そいつは悪いやつだとうさぎから聞かされてるわけですが、「じつはうさぎの言う通り、三条院様は悪の組織の幹部で、本当の名前はネフライト様って言って、あたしお化けにさらわれて、ネフライト様とセーラームーンたちが助けてくれて、でもネフライト様は死んで光になっちゃって」なんて、信じてもらえなさそうとか思いそう。
- うさぎに言われたとおりになるちゃんを励まそうと、「失恋でもしたのかなあ」とジョークを飛ばし、「チョコレートパフェでも食べに」と気分転換に誘う海野。洞察力がある上に、なるちゃんの好みを熟知してます。期待に応える頼れない男。
- そんな間が悪い海野を容赦なくツッコみ倒すうさぎ。余程の仲でないと許されないツッコみ方をしてます。うさぎにここまでしてもらえる人、なかなかいないと思いますよ。
- どこかから仕入れてきた銀水晶の情報を残り3人に話すルナ。惑星一つを吹き飛ばすほどの力があるらしいです。
惑星破壊というのは、ガミラスやサイヤ人なんかは簡単にやってますが、科学的にはなかなか大変です。例えば地球の月は、月よりも大きな星が地球に衝突した結果できたという説が有力です。それでも地球は吹き飛ばなかったわけです。ちょっとやそっとだと、ドリフの人類滅亡くらいにしかなりません。それで十分だという話もありますが……。 - 「このあたしがいる限り、悪党どもに好き勝手させるもんですか」と、加入早々やる気満々のまこちゃん。声がケンカのときの低い声じゃないところがいい。本当にきれいな声です。
- 言おうとしたことをまこちゃんに持っていかれたレイちゃん。さっそく今までの役割が崩れつつあります。第20話だけかと思ったら、レイちゃんは自分のことをレイちゃんと呼ぶらしい。
- ムーンスティックをうさぎに持たせたらどうなるか。
「日曜大工のトンカチに使うのがオチよ」とレイちゃん。最初に否定するものの、考え直して納得する亜美ちゃん。亜美ちゃんは第11話の夢ランドで、信じていたうさぎに裏切られて悲しい笑顔になったことがあります。 - その通り行動するうさぎ。貯金箱。さすがこのトリオ。画面に噴きました。当時真似した人は何人いるだろう。
- うさぎをリーダーとして認めてもらおうと懸命に説得するルナ。
「確かにうさぎちゃんには使命感がまるでないし、頼りないわよ。でもだからこそリーダーという地位を与えて自信を持たせてあげたいの」
さりげなく誰よりもボロクソ言ってますが、うさぎを思いやる心情に満ちています。
「お願い、あの子を信じてあげてよ。うさぎちゃんをリーダーだと、認めてあげて」というルナの、訴えかけるようなしゃべり方が好き。 - うさぎのリーダーにあくまで反対のレイちゃん。理由はどうあれ、うさぎに重荷を背負わせたくないんでしょう。
- 「わたしは、うさぎちゃんなら」と認めかけてから突如翻意する亜美ちゃん。レイちゃんに1コマ撮りでつねられて沈み、葛藤の果てに悪堕ちする、心優しい亜美ちゃんがラブリーです。
- 亜美ちゃんに注目しがちですが、このときのレイちゃんの目の向きが凶悪です。うさぎのリーダーを阻止することに喜びすら感じている表情。
- ここ、普段はレイちゃんがイケイケで亜美ちゃんが慎重なのが、うさぎのことだと逆転するのが面白いです。結局どっちもうさぎのことをよくわかってて、そこから正反対の意見になってます。レイちゃんは、うさぎに足りないところにイライラしてて、亜美ちゃんは、自分になくてうさぎにあるところを見てるという。
- 二人ほどはまだうさぎを知らないまこちゃんは、ルナを信じて通信機でうさぎを呼び出し。希望にときめくルナ。で、うさぎはなるちゃんとご飯食べに行くからすっぽかし。セーラームーンの大ファンだったまこちゃんは、いま胸になにが去来してるでしょう……。
- 涙するルナ。そしてその後ろで、第11話と同じ顔をする亜美ちゃん。
- 虹水晶とかリーダーとか大事な話をうさぎ抜きで始めたというのは、うさぎへの本音と忌憚のない意見を引き出そうというルナの計らいだと思うんですが、まこちゃんに希望をもらったルナを突き落としたのが、いちばん忌憚のない本音をぶちかましたうさぎというのが悲しい。
- ちなみに今週から通信機の音質が向上してます。
- 海野の意見が半分通って、中華街に美味しいものをモリモリ食べに来た3人。一瞬映る橋は、第12話にも出てきた横浜ベイブリッジ。しかし3人が立つのは外人墓地。「ネフライト様にはお墓がない」ことを嘆くなるちゃん。その名を出したということは、うさぎにはちゃんと一部始終打ち明けたようです。信じてもらえると思ったわけです。
- 北京ダック食べたいと言っただけで、うさぎにネックハンギングツリーにされる海野。間が悪いのですが、さすがにうらやま、かわいそう。
- 仲良さそうに海野を絞めあげるうさぎが振り向くと、なるちゃんがいない。このときの石畳の道、この再放送の直後に再放送された仮面ライダーV3にも出てました。実写ドラマだとそこらへんでロケをするので、当然実在の風景が映るわけですが、アニメで実在の風景が出てくると、作品世界へのあこがれが大きく増すと思います。聖地巡礼の走りですね。
- なるちゃんはいつの間にか墓地の中で牧師に悩み相談中。「あの人を失った私には、もう何もないんです」と早まるなるちゃんを諭す牧師。「そんなことはありません。気づかぬうちにユーのそばには愛があります。振り向けば、ユーの肩先には愛が」。何気にいい言葉。なるちゃんが振り向くと、そこにはゾイサイト。愛 = ゾイなる。そんな衝撃な展開かよ!!
- なるちゃんを探すうさぎのところになぜかルナが。驚くうさぎに、ルナが伝家の宝刀「そんなことより」を抜いてます。
- 通信機で呼ばれたまこちゃんが、「墓地の中なのね、すぐそっちに行くわ」と、比較的珍しいしゃべり方をします。
- なるちゃんたちを見つけたうさぎの、「なるちゃんが危ないのよ、待ってられないわ」のあたり、だんだんうさぎのしゃべり方に真剣みが出てきました。この真剣さをルナしかいないところで出しているという間の悪さ。今週は間の悪いことばかりです。
- 「神聖な場所での悪事、これ以上は許さないわ」。神聖な墓の上に立つなw
- 牧師改め妖魔ボクシー。時代的には「サガットw」とツッコみたくなりますが、鷲の姿なので、具志堅用高でしょうか。
- 妖魔の "I'm king of kings" は、アリスの『チャンピオン』のYou're～のパロディ。そう思って見返してみると、牧師の顔が谷村新司に見えて来なくもありません。
- 飛び出してなるちゃんをかばう海野。なるうさ海野の、親友の一言に収まらない関係は、これまで描かれてきましたから、唐突な行動ではありません。こりゃ、うさぎがなるちゃん家に海野を連れて行くわけだ。
- 海野がなるちゃんをかばったため、海野も超常現象の世界に首を突っ込んでしまいました。それにしても今週、セーラームーンはいつにも増して仕事をしてません。海野に危険な仕事させちゃいかんよ。
- 見ている間、まこちゃんを待っていたので、タキシード仮面が来たとき、存在を素で忘れてました。ごめんよ。
- 今週の戦場は墓地。昼間の戦いで人目につかない場所ということだと思います。いままで夜間の戦闘が多いのも、白昼堂々立ち回ると目立つし、だからと言って造成地にワープしたりできないし、ポドリアルスペースなんかにするとリアリティが薄れるし、舞台選びには苦労すると思います。
- セーラームーンがムーンティアラアクションを使わなくなったので、テーマ曲をジュピターが継承。「今よ、セーラームーン」も継承。これで一人前のセーラー戦士の仲間入り。
- と思って、マーズが今までこれを言ったことがあるか確認してみたところ、言ってませんでした。さすがうさぎのリーダーに強硬に反対する女、徹底してます。
- やはり先週から戦闘がギャグに寄った気がします。最初のころは、ガチの妖魔対夢見心地のセーラームーンという逆のギャグでしたが……。
- タキシード仮面から虹水晶を取り返すのよ、とルナが告げて見上げると、そっちのけでときめくセーラームーン。うさぎを信じて、使命感を持った頼れる戦士になってほしいと願うルナの、絶望。今週の流れからしてよほど絶望したのか、「とほほほほほほ」と口で言ってます。口からとほほと発するほどの絶望を、人は人生で味わうことがあるだろうか？ 猫だけど。
- やっと自分の正体に気が付く衛。まだセーラームーンの正体は知らないってことでいいんですよね？ こないだうさぎとチューしたこととか覚えてるんでしょうか。いや、あれはイヴァノビッチ王国の王女とチューしたのか。ややこしいなあ。
- 横浜だけに、最後の舞台は山下公園。ベンチに座る3人。うさぎ、なるちゃん、海野の順なのがミソ。なるちゃんが、ネフライトに使ったものと思しき端切れで海野を手当て。海野もまんざらではない様子。こうなったらもう、海野となるちゃんでもう1話くらい潰すしかない。じゃないとなるちゃんが軽い女みたいになってしまう。
- ヒトデ型オルゴール。今のところ何の説明もないのは置いといて、なぜ劇中のアイテムなのに主題歌が流れるのか？と思ったんですが、第7話で劇中にも存在する曲であることが示されてるので大丈夫でした。ただそうすると、このオルゴールの出自によっては、時空を超えてヒットを飛ばしていることになりますが……。
- なるちゃんの横でオルゴールを開くうさぎと、それを遠くから見つめる、ルナを抱いたまこちゃん。
「ごめんねまこちゃん。うさぎちゃんのいいところを見せたくて、こんなところまで来てもらったんだけど……」
ルナの言葉の力なさが切ない。それは見そびれたまこちゃんですが、彼女の優しさを垣間見て、大ファンだったセーラームーンの正体に絶望しなくて済んだようです。よかったよかった。 - 今までも、亜美ちゃんたち戦士側となるちゃんたち普通の人々は、おそらく意識的に分けられていますが、まこちゃんもこの3人には立ち入らないようです。
- ここの背景の氷川丸も、V3のさっきと同じ回で映ってます。横浜をロケ地にしたらこうなりますね。
- 先週に引き続き、久川さんと富沢さんがAパートで帰ってしまいました。今週は、うさぎと亜美ちゃんレイちゃんが全くコンタクトしていません。レアです。4人勢ぞろいするのはいつになることやら。
- 次回予告。早くもあれを出しています。しかも途中まででフェードアウト。見せたいけど見せてやんねえ。来週も見てネ！ってことですか？
