だって世の中だもの

セーラームーンの感想のみ

#181 セイヤとうさぎのドキドキデート

とうとうアイアンマウス主役回。ところで結局、なんで唐突に星野はうさぎを誘ったんだ?

YouTube 2023年5月19日(劇場版公開記念)

星野の方からうさぎをデートに誘う。スターシードを見つけるまで帰れないアイアンマウス。

  • 十番高校から始まって、クラウンにも火川神社にもいかないので、レイちゃんだけお休み。もしかしたら番組史上初かもしれません。
  • うさぎが星野に誘われたところに、演出から名前を取ったと思われるCafe Satoと、作画監督らしき下笠不動産があります。アニメだけじゃ食っていけないんだ。
  • 番組に似つかわしくない「日曜日にちようび」。これから始まる恐怖の演出なのか。
  • 本日のスケジュールのホワイトボード。根津の「さがさないで…」という悲痛な書き置きの下に「竹下 タイブへ出向」とありますが、このあと、うさぎと星野が乗る電車の中と、PANBRESTO製ミニキャッチャーの景品の中に、封筒を抱えたそれらしき人がいます。
  • 黒電話から荷物棚の上に逃れた根津の隣に、「シルバーシート」の表記が。1998年の『かってに改蔵』では「優先席」が出てくるので、この間に変わったらしい。と思って調べたら、JR東日本は1997年に変えたらしいです。
  • 車内には剃りこみリーゼントのヤンキーもいる。1995年の『東京番長』では、すでに東京にツッパリはいないので、もしかしたら希少種か、千葉から来たのかも。
  • 至る所に張り付く黒電話。もはや怪奇映画です。
  • 「はい……もしもし……根津でちゅ……」「セーラーアイアンマウス、お前」ガチャン☆ ボスの電話をガチャ切りするなw 追い詰められた人間の行動がリアルです。
  • と思って考えたら、ガチャ切りって今通用するんだろうか。通用するとしたら、ここみたいな音が語源です。
  • 車窓に見えるスタジオBLTA。第19話でうさぎがネフライト仮面に会いに来たスタジオKALTAと同じ場所です。
  • 公園まではついてくるルナ。さすがにデートにはついていきませんでした。
  • 今回のはるみちは赤青のペアルック。
  • 休暇の日曜日に作詞する大気。なんか大昔(本放送日基準)のルポみたいな細長い画面のワープロ。たとえば「JW-80FX」で検索するとこんなようなのが出てきます。
  • 夜天はとうとう携帯電話デビューか? と思いましたが、微妙に曲がってるし、置く音がするから子機でした。
  • 根津のテレホンカードがオリジナルデザイン。お金出して頼むと作れます。
  • サングラスに映りこむ黒電話が目玉に見える演出。さっきから葬送行進曲がいい味出し過ぎです。ちなみに線が伸びているので、根津が持ち歩いている黒電話型携帯電話ではないというのがわかります。
  • おしおきポーズをいじるのは前回を始めたまにありますが、今回は映さない。それどころではないというアイアンマウスの心情がとてもよく伝わります。
  • グレ電の電話ボックスの中にも黒電話。そういえばISDNは2024年になくなるので、グレ電もなくなります。まさか当時は緑より先に消えるとは思っていまい。
  • 鳴りやまない黒電話に恐る恐る手を伸ばすアイアンマウス。黒電話のベルって、出たくないときの脅迫感がすごいなあ。出たら確実にクビ。べつに出なくても結局クビ。無視して鳴りやんだら無かったことにならないか、願い続けても鳴りやまない電話。絶望しかない状況が繊細に描かれています。
  • 「お前には失望したよ、セーラーアイアンマウス」と受話器の向こうでお怒りのギャラクシア様。これ、ギャラクシア様も受話器持ってしゃべってるのかと思ったら、じわじわと笑いが止まらなくなってきました。
  • 最後までギャグキャラの矜持を貫き通して消えるアイアンマウス。ある意味タフです。
    「このなぞなぞに答えられなかったら許すっていうのどうですか? ブタのコックさんとウマのコックさんがとんかつ対決しました」。
    元祖天才バカボンのどこかで同じ問題が出ていた記憶がありますが、消えたってことは、ギャラクシア様は答えわかったってことですね?
  • 今までも面白い敵とか感情移入させられる敵とかはいましたが、徹頭徹尾ひょうきんな人は初めてですね。ちょっとかわいそう。こんなんで家来の3番手っぽいんだから、じつはよほどの実力者か、バカばっかということです。
  • 星野に衛と同じ暖かさと違う匂いを感じるうさぎ。NTRか? NTRなのか? 相手が意識してないのをNTRと呼ぶかどうか知りませんが、あの世の衛は気にしないでじゃんじゃん葛藤していいんだぞ! ちびうさによろしく!
  • ストラップの件を知っているセーラームーンをうさぎじゃないかと勘繰る星野。いわゆる「なぜだれも疑わない問題」になってきます。放送開始30年でとっくに語りつくされているとは思いますが、私見としては、『とんち番長』の忍者番長の回で、とんち番長たちが敵の包囲を潜り抜けたあのときの理屈がそのまま当てはまるんではないかと思います。「三億円事件の犯人はなぜ捕まらなかったのか」という話です。