だって世の中だもの

セーラームーンの感想のみ

#68 ちびうさを守れ!10戦士の大激戦

ブラックムーン編はこの回から見始めても大丈夫です。ちびうさ自身が襲われるのは初登場の第60話以来2度目。今回少々事情を知ったからか、母性のようにちびうさをかばううさぎ。

(1) TVK 2022年4月23日再放送
(2) MX 2023年7月20日再放送(放送開始30周年記念)

  • うさぎのおねしょから。これ、最初に見る人はみんな何秒かほんとにやったと思うわけで、やってるのがうさぎだけに信じますよ。すごい視聴者サービス。ルナの「どひーっ」がいいです。
  • (2)それにしても視点が秀逸。濡れた布団の上で、ガニ股で手を後ろにつくうさぎの背中。点目で脂汗のアップ。こんなやっちまった絵があるか。うさぎ、頭ん中真っ白だろうなあ。
  • (2)ルナの「中2にもなっておね……おね、おね、おね、おね、おね、おね」。ここは恥ずかしがらずに画面に向かって「ダメ! 言っちゃダメ! ダメだって! ダメ!!」とか叫ぶと盛り上がって楽しいです。
  • (2)ワイズマン、新シリーズ初回以来8話ぶりの登場。今のところこいつとルベウスと四姉妹しか出てません。偉大なる支配者様みたいな黒幕のほのめかしもない。
  • クリスタルトーキョーとやらでクリスタルを囲んで背中合わせの4人の戦士。未来世界でしょうか。この4人、あの子らと同一人物ですか? ああ、こういう運命すごい好き。まさか、亜美ちゃんたちは将来、未来の世界で物言わぬ人柱となって永遠に立ち尽くすことになるのか?とか勝手に想像すると、切なさに胸が締め付けられます。
  • おねしょ布団をはたくうさぎをいじり倒す進悟。こういうドジ姉と強い弟の組み合わせは憧れます。
  • (2)よく見たらハタキにリボンが付いています。そもそもこんなおしゃれな形のハタキどこで買ってきたんだ。
  • (2)「ちびうさちゃんはきっと寂しかったのよ」「だから夜中にこっそりうさぎちゃんの布団にもぐりこんできたのよ」。ここまでであんなにうさぎに反発しているちびうさがうさぎのところに来るかなあ? ママのところに行かないか? なんだかんだ、うさぎになついているようです。
  • (2)「ああ、なのにおねしょしたくらいであんなに追い詰めるなんて……」「きのうあたしを追い詰めたのはどこの誰よ?」「ま、それとこれとは話は別よ」。これも、第1話から見てきてここに来ると、ああ、いつものルナの無責任発言だと納得できます。
  • (2)「とにかく、はやくちびうさちゃんを見つけて、謝りなさい」から「んじゃ、二手に分かれて探しましょぅ。うさぎちゃんは反対方向、お願いね」。この辺のルナの、さっきのうさぎの追及を棚に上げたおばちゃん風のしゃべり方、無性に好き。
  • ちびうさの回想。以前おねしょしたときはママは優しくしてくれた。うさぎにもそうして欲しかったんでしょう。するとやっぱりさっき「それとこれとは話が別よ」とかはぐらかしてたルナだな。意外に無責任な猫です。
  • (2)ルナPで転んだり、ルナPにどつき倒されて留美子指になったりと、コーアンに比べてギャグっぽいベルチェ。第61話でもOh!モーレツしたりしてるので、基本的に四姉妹のギャグ要員の立ち位置だったみたいです。
  • ショッピングの待ち合わせ場所の商店の看板が「アレマハム」。
  • (2)「どうせいつものお寝坊さんでしょ」とうさぎを待つ4人。なんと美奈子ちゃん、5週連続同じ服。まこちゃんも5週中4週同じです。亜美ちゃんとレイちゃんは今週おニューで、亜美ちゃんなんか演出で腕時計までしてるのに、この差はなんで?
  • (2)負傷したルナをなめるアルテミス。第47話で唐突にアルテミスがルナに言い寄ってましたが、それっぽい演出はこのとき以来です。
  • (2)うさぎがちびうさを発見したところの塀と電柱に住所や電話番号が一部見切れています。ごく初期のころは堂々と電話番号を描いたりしていて、その後ぼかしたりするようになりましたが、今回は一部だけちゃんと書く。ここら辺、背景が人物をリアルにするんだという意気込みを感じます。
  • ルナPでプーとやらと通信するちびうさ。その回想で描かれる、どう見ても亜美ちゃんたちみたいな4人の戦士がちびうさを優しく囲む図。本人なのか生まれ変わりなのか子孫なのか他人なのか、この時点ではまったく不明ですが、本人だと思って見ると、さきほど同様宿命めいた姿に胸が詰まります。
  • 通信を盗み聞きして「そうか、ちびうさのママはあいつらに」となんとなく事態を察するうさぎ。ここから急にシリアスになって、命がけでちびうさをかばい続けるセーラームーン。この子がうさぎが大人になるきっかけのようですが、エンジンのかかり方が急すぎてついていくのが大変。
  • (2)「我ら」「第十番惑星」「暗黒の月」「ブラックムーン」「あやかしの四姉妹!」「暗黒の月、ブラックムーン一族、紅のルベウス」。
    第十番惑星とかって、今週が初めてです。すると第60話から先週まで、敵の断片とか新技披露とかプロローグだったことになりますが、それでもやっぱり、ちびうさとうさぎ達の関係が深まる過程がすっぽり抜けてる感じ。途中から見てもいいようにしてるんだと思いますが、セーラームーンちびうさに愛情を抱いて、守り抜く決心をするのが、どうも急に感じます。
  • ちびうさセーラームーンの前にあやかしの四姉妹が現れたところに到着するセーラー戦士。そんなナッパとベジータみたいに遠めのシルエットで悠々歩いてきてる場合じゃないだろw
  • (2)4戦士の登場ポーズ。第56話の白雪姫ならぬ歌舞伎のやつです。さすがに背景は変えてある。
  • 挿入歌に乗せて4対4でそれぞれサシ勝負。こういうの好き。ちゃんと敵味方一人一人にスポットが当たって生き生きします。この中だとヴィーナスの止め絵が一番かっこいい。
  • (2)タキシード仮面、ルベウスに対抗してバラ大量掃射。この回を最初に見たあとで、第14話で2本投げただけで弱ってたのを見たので、ここは大丈夫だったんだろうかと思っていたんですが、そのあとで第64話を見まして、そこでは5本投げて平気な顔をしています。なるほど知らぬ間にパワーアップしていたわけです。納得。
  • (2)「セーラームーン、この子を守れるのは君だけだ。行け」。なんか事情を知っているのか何なのか知りませんが、とりあえず「行け」がしびれる。最近の「命令形は全部悪」みたいな風潮、よくないと思うんですよ。命令形って名前がよくない。本来命令形が基本形(略)
  • (2)喜びに目を潤ませて「はい」と応えるセーラームーン。ほら「行け」でこんなに感激してるじゃないですか。シリーズの最初から見ていると、この時点で二人が不仲中という事情が分かって、なんでこんなにうれしそうなのかピンときます。うさぎとちびうさも、もう少しこういう因縁があってもよかったと(しつこい)。
  • 「ねえ、ちびうさ。本当のことを教えて。あなたは未来から来たんでしょ?」あれ、さっき「未来都市からたった一人でやって来た少女をいじめる悪党! 月に代わっておしおきよ!」って言ってましたけど。
  • (2)ところでサブタイトルが「ちびうさを守れ!10戦士の大激戦」。セーラー戦士が5人、あやかしの四姉妹が4人、あとタキシード仮面とルベウス。仲間外れは誰だ?
  • とはいえ、今週はワイズマンとルベウスの会話とか、ちびうさと謎のプーの会話とか、ちびうさに根掘り葉掘り聞くセーラームーンとかが一通り説明してくれたんで助かりました。未来から一人で来てセーラームーンにすがるちびうさがちょっとぐっとくる。
  • 最後にワイズマンがちびうさのママの正体を紹介して終わり。途中から見てもいいようにできてます。