だって世の中だもの

セーラームーンの感想のみ

#8 天才少女は妖魔なの?恐怖の洗脳塾

うさぎがどんな子なのか大体わかってきたところで、亜美ちゃん登場。周りがそうさせるのか冷たそう。妖魔かもと疑うルナをきっかけに、先に心を開くうさぎ。下心のはずが結果的に彼女を笑顔に。妖魔でないとわかると手のひらを反すルナ。意外に無責任です。

MX 2022年5月25日再放送(放送開始30周年記念)

  • アバンタイトルの科学者列伝。アインシュタインは説明不要ですが、ホーキングは同じく理論物理学者で、病気で車いす姿なのと、当時「超ひも理論」という言葉だけがニュースで何度も紹介されて一躍有名になった人です。どんな理論なのかは知らん。
  • 今週のクインベリル様とジェダイトは風刺からのギャグ。「で、一流の大学を出て、その後はどうするのじゃ?」「はて、そこまではちょっと」「うーん、任す」「は」。
  • のっぺらぼうに巨大汗のうさぎ。もし幼稚園のころに見てたら、夜眠れなくなってたかも知れない。結構怖いです。
  • うさぎが読んでいるまんが雑誌の「月ペンの美子ちゃん」はもちろん「日ペンの美子ちゃん」。今でも存続していて公式まであってビビった。
  • 毎週うさぎを使命使命とせっつくルナ。「逃れられない運命なのよ」と言われて「そんなの困る」という反応のうさぎ。普通そうだと思います。そこまで他人を追い込んでおいて、そのルナも実は敵の実態を知らないそうです。
  • という話から、セキュリティあまあまのクラウンに忍び込んで謎の司令部? と連絡を取るルナ。「セーラーVゲームをどうぞ」「コードネーム0091こちらルナ。暗号合言葉、月のうさぎはお餅つき」「月のお餅はベタベタしてる」「焼いたらぷーっとふくらんだ」。
  • 王女はまだ見つからず、セーラームーンが思ったより頼りにならないと嘆きつつ、「新たな不思議エナジーを感知しました」と言って、ルナが女の子を一人リストアップ。今週はみんな、プリンセスを王女様って言ってます。
  • 模試の成績発表。2位の吉田映作と3位の北野隆と4位の山田百恵が気になる。百恵ちゃんは引退から12年経ってます。3位はおそらく「天才たけし」からの連想。見切れている5位は三浦友和だと思う。
  • 成績トップの水野さん。さみし気でうつろな目から、敵意のような人を遠ざける冷たいまなざし。遠くの悪いうわさ話はよく聞こえます。この子のこんな表情が見られるのはたぶんここだけだぞ。でもちょっといいかも。
  • 下校中の亜美ちゃんを襲撃してみるルナ。亜美ちゃんのリアクションはもちろん、ルナが亜美ちゃんに篭絡されかかるところまでが視聴者サービスです。
  • 肩に乗せたルナを優しくなでる水野さんを見て、本当の彼女を見たような顔になるうさぎ。ここ、『サルでも描けるまんが教室』の「ロッカーが捨て猫に優しくするのを目撃して惹かれる」というのを重ねて、思わず噴いてしまいました。ウケるものは普遍だなあ。
  • ルナをダシにおっかなびっくり話しかけるうさぎには素っ気ない水野さん。その素っ気ない顔と口調で「空から降ってきたから、天使かと思っちゃった」。ハマるうさぎが。当然視聴者もハマるところです。
  • とりあえず一緒に帰ることにするうさぎ。水野さんって言ううさぎもたぶん今週だけだぞ。月野さんって言ってる水野さんもだぞ。
  • ルナをお月さまの意味と言い当てる亜美ちゃんを天才少女とおだてるうさぎ。水野さんの表情、また余計なこと言っちゃった、ていう風に見えますが、でも一方で、頭がいいのを妬みもせず褒めてくれたのが嬉しかったのかもしれません。
  • 水野さん妖魔説を一蹴してルナの口をふさぐうさぎ。ルナは三日月ハゲを抑えれば黙るという第1話の設定、どうなったんでしたっけ。
  • ゲームのコツを教えて試験のヤマを教えてもらおうとしたら、セーラーVゲーム初プレイの水野さんのほうがうまい。さすが天才少女。このときの表情の変化。「うまいじゃない」と褒められてうれしそうなのがだんだん真剣になっていく中で、簡単でつまんないみたいに見えるときがあって、ちょっとぞっとします。BGMがそう感じさせます。
  • 10万点越えで山のようなギャラリーが。ギャラリー集めはみんな憧れました。ところで、水野さんが遊んでる台のコンパネだけ、十字に溝が彫られたゲームセンターあらしみたいなレバーになってます。これじゃ操作できん。隣は普通に描かれてるので、わかりやすさを優先したんでしょうか。
  • 毎日塾があるのであわててギャラリーを押しのけて帰る水野さん。慌てる声がまた素直な感じ。
  • 「勉強くらいしかとりえないもの」という水野さんがにこやか。やっぱり、うさぎには妬みみたいなのを感じないからでしょうか。
  • 頭の良さにゲームの腕に毎日塾という暮らしに、「なんか別世界の人って感じ」と距離を感じるうさぎ。でも水野さんが楽しんだみたいだったのは、うさぎのグイグイの威力です。
  • 水野さんが落とたフロッピーディスクがリアルです。男塾とかと比べて。

  • 「悪いけど、あのディスクを使うと、頭痛くなるのよねえ」。水野さんの独り言。ここも、一人だと肩の力を抜いてる感じがいいです。
  • クリスタルゼミナールへディスクを返しにきたところで衛と遭遇するうさぎ。今週はよくのっぺらぼうになります。
  • うさぎの横に入学案内。水野さんはお母さんが医師だと前半で紹介されてるので、ここにもちゃんと「医・歯科大受験コース」があります。
  • 衛の問題発言「それより今、その猫、しゃべってなかったか?」実は今のところ、衛はほんとにこの辺知らないのか、実はしらばっくれてるのか、知らないで見ていたりします。
  • 「まっさかー♪ 猫がしゃべるわけないじゃなーい♪」のうさぎの横で「うふふふふふ」と笑ってごまかすルナ。笑う猫も大概おかしいけどいいのかw
  • 逃げるうさぎの軽やかな1コマ撮り。電柱には「遠久野病院」。ルナの「はあ、あぶなかった」がじわじわきます。怪事件が頻発する東京でも、猫がしゃべるのは大ごとらしい。
  • ディスクの中を調べに、学校の視聴覚室のパソコンを使用。視聴覚室のパソコンは、NECのPC-9801DA(1991年発売)がモデルです。当時はパソコン≒NECでした。
  • 「いまどきねぇ、パソコンくらい使えて当然よ、うさぎちゃん」とのたまうルナですが、当時はやっと中学・高校で情報の授業が始まったころで、生徒の大半はもちろん、教える先生がパソコンなんか触ったことがなくて大変だったころです。
  • クリスタルディスクの画面もリアル。当時はこういう黒背景に白の文字のみが基本でした。実在する教材をOHPかなにかで取り込みしたっぽい。内容もリアルに中2の数学です。
  • ディスクをロードしたパソコンから洗脳音声が出てくるので、ルナが水野さんを妖魔だと断定して、再度クリスタルゼミナールへ。結局、さっきは先週に続いて衛のおかげで命拾いしたとはつゆ知らず。
  • スムーズに潜入するためか、うさぎが大学病院勤務の女医さんに変装。シリアスな場面だからか、いつもの魔女っ娘BGMがかかりません。
  • 今週のうさぎの変身は北斗星司風。
  • うさぎの「やっぱり妖魔だったのね、あんた!」に(おまえは何を言っているんだ)顔から、遠慮なく目の前で変身するうさぎを見てリアクションに困る水野さん。突如現れた女医さんがくるくる踊りながらセーラー服美少女戦士に変身したら、普通そうなると思います。
  • セーラームーンを見つけた講師が妖魔に変身。「私は知識の妖魔ガロベン。この天才少女の頭脳エナジーは、我らが大いなる支配者のために捧げてもらうよ」。ディスクの洗脳音声にも出てきた大いなる支配者。意外になんにも知らないルナ、ちゃんと聞いとけよ!
  • 「……てことは、やっぱり水野さんは、妖魔じゃないじゃないのよー!」
    「……へんねえ」
    今週いろいろと、ルナが意外に無責任なのが発覚しています。
  • そもそもルナは、水野さんが持ってたディスクの中身を見て水野さんが妖魔だと思ったわけですが、ルナよ、妖魔が自分で自分用の洗脳プログラムを持ち歩いてるっておかしくないか?
  • 天才ニュートン問題「リンゴはなぜ木から落ちるのでしょう」にうさぎの解答「台風が来たから」。前年の1991年、台風19号青森県のリンゴ農家に大きな被害をもたらし、通称「りんご台風」と呼ばれ話題になりました。意外にニュース見てるんだな。
  • 答案用紙攻撃をよけるセーラームーン。指に答案用紙が刺さっているように見えるコマがあります。
  • それを確認するためにコマ送りしていたら、セーラームーンがパンチラしています。と思いましたが、あれはレオタードか。「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」を16年も先取りしていたことになります。
  • 実は問題なのはレオチラしているコマではなく、その何コマか前。右足太ももの付け根の線が、わずかに食い込んでいます。すごくえっちです。
  • 「クリスタルディスクを使わなかったな」と怒る妖魔に「勉強は機械じゃなく、自分の力でやるものよ」と言い返す水野さん。今だからこそ大切です。
  • 水野さんのおでこに☿が。というか、水野さんのおでこ(レア)。
  • 科学的に説明のつかないことが次々に起こり、妖魔におびえる水野さんが、突然しゃべりだした猫にペンを渡され、なにやら叫べと指図され、事態を理解して勇敢な表情を見せるまで、およそ5秒です。正義の心を備えた上に、さすが天才少女だ!
  • 水野さん変身。セーラームーンの変身と同様、気合が入ってます。そしてこちらもまた、激しい動きの中でどさくさ紛れにえっちです。目がちゃんと描かれているのでことさら。
  • でもセーラームーンより尺が短いのが、サブヒロインの悲しい宿命。
  • ルナ「やはり亜美ちゃんが、第二の戦士、セーラーマーキュリーだったのね」。やはりこの猫、無責任です。思ったほど頼りになりません。
  • ルナに「シャボンスプレーよ!」と言われて、さっそく踊りながらシャボンスプレー発射。さらに自らの幻影を映し出して妖魔を幻惑。天才少女は話の飲み込みが早いです。視聴者にとって冗長な要素は全部ざっくり省略するスピード感がすごい。
  • しかもこの技、操られた生徒たちはバタバタ倒れるし、妖魔は寒がるし、すごい性能です。
  • ブラウン管を破壊する妖魔。ブラウン管は中が真空なので、下手に叩き割ると爆発(爆縮)して、有害物質や破片や高圧電流が危険です。気を付けましょう。
  • 「今よ、セーラームーン」。最初から言ってたとは知りませんでした。
  • 一件落着して我に返るマーキュリー。「あたし……」「そう、あなたは第二の美少女戦士、セーラーマーキュリーよ」。なんと、ルナはセーラームーンを美少女戦士と認定していたw
  • セーラーマーキュリー」。笑顔で駆け寄るセーラームーン。たぶん嬉しいと思います。ルナに怒られ、妖魔におびえ、7週間一人で頑張ってましたから。
  • さすがに亜美ちゃんには勘違いを謝るルナ。このシーン、建物の屋上の看板の「10」の字が、左右反転しています。間違えたかと思いきや、右の「S」の字は合ってます。なんだこれ。
  • 「でも亜美ちゃんが仲間だったなんて、心強いわね」。亜美ちゃんと呼ぶうさぎ。そして「うさぎちゃん」「はーい」「改めてよろしくね」。うさぎちゃんと呼ぶ亜美ちゃん。お互い本編初。仲間同士になる過程が1話丸まる使って描かれたのでした。
  • でも、ディスクの落とし物と亜美ちゃんの正体がなければ、ゲーセンでお別れしてそれっきりだったのかもしれません。下心は失敗したし。それを思うと、亜美ちゃんがゲーセンからの去り際に「じゃあまたね」って言ってるのが、結構胸にきます。
  • 一方うさぎはというと、「なんか別世界の人って感じ」が印象。オチも「なんか、とってもしっかりしてて、負けそ」。まだちょっと、つかみきれてない感じです。
  • 次回予告。第4話に続いてタイトルロゴが光って飛び出してきます。