だって世の中だもの

セーラームーンの感想のみ

#12 私だって彼が欲しい!豪華船のワナ

第9話の亜美うさ、先週のレイうさと来て、今週はレイ亜美。クルーズ船に乗って男を見つけよう、というのが今週の作戦。今週で男好きが発覚したレイちゃんに付き合わされる亜美ちゃんのギャグノリ。ジェダうさとかいうニッチなネタもあります。

MX 2022年6月22日再放送(放送開始30周年記念)

  • テティスか」
    「覚えていて下さったとは光栄ですわ、ジェダイト様」
    「ふん、クインベリル直属の配下のお前が、こんなところに何の用だ」
    陰で上司を呼び捨てにするジェダイト様。
  • ロマンティッククルーズのCM。船がくぐっていくのは横浜ベイブリッジ。1989年開通。バブルとトレンディーの象徴みたいな橋です。橋の上の路上駐車が社会問題になったりもしました。
  • 船のほうは、客船と言えば「飛鳥」。1991年就航の初代がモデルのようです。別に船に詳しくはないんですが、ポスターに書かれた総トン数で検索したら出てきました。この番組のこういうところが好きです。
  • 教室でも、バカと書かれた机の上にポスターを広げて、クルーズの話題。ポスターの背景にヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルみたいな建物が写ってます。ということはみなとみらい? このホテルも1991年開業。
  • 航行時間が夜遅いので招待券はあげちゃったという海野。ここの彼を見ていて気がつきましたが、彼はメガネをしたまま瞬きをするという特技を持っています。文章だと何言ってるんだか伝わらないのがミソ。
  • クルーズ船のペアチケットが福引で当たると聞いて1コマ撮りで教室を飛び出すうさぎ。よほどの衝撃か、お団子が星になってちぎれます。
  • 福引で外れまくるうさぎ。第1話でママに答案を要求されたときと同じ顔をしてます。原画に両方名を連ねている人が怪しい。
  • レイちゃんのレジ袋からフランスパン。当時はバゲットなんて言ってなかった気がするし、今ほど気軽には売られていなかったかも。さすが十番街。ところで、少し前のカットには「十番町」と出ていたのですが、どっちで行くべきなんでしょう。
  • 5000円お買い上げで1回の福引を10回引いたといううさぎ。つまりうさぎはお小遣いを5万円以上持っていることが判明。何買ったんだ?
  • 「あたし達こんなことにかまけている暇なんて、ないはずでしょ。ふん」と、先週放棄したクールキャラを取り戻すレイちゃん、そのまま福引に直行。ただのフリでした。
  • なにやら変な力で一等を出すレイちゃん。巫女さんって万能なんだ。
  • 一等の鐘を振り回すおっさんのうしろに「AIYA」というラジカセの箱が見えます。当時アイワ(AIWA)というメーカーがありました。
  • 神通力でチケットを当てたレイちゃん、すがるうさぎを蹴落とすために亜美ちゃんを巻き込み。レイちゃんが亜美ちゃんを呼ぶときのカモーンщもすごいですが、その直前にうさぎを押しのけるほうがレイちゃんらしくて好きです。
  • 亜美ちゃんを拉致するレイちゃん。よく見ると首を猫掴みしてます。ひどいw 亜美ちゃんの表情がかわいい。今週の亜美ちゃんは全体にギャグタッチです。「まーだ話が終わってない! こらー!」の指差しうさぎも好き。
  • レイちゃんからクルーズ船に誘われる亜美ちゃん。チケットに¥50,000と書かれているので、うさぎは福引に突っ込んだ予算で買えたことになります。ちなみに、[主催]東映動画、[協力]スタジオ ライブらしい。
  • 結局レイちゃんと亜美ちゃんで乗船し、うさぎは変装ペンで美人女流カメラマンになって潜入。取り乱して私用を止めるルナが好き。ショートカットのうさぎも好き。
  • レイちゃんは男探しに意気揚々と乗り込むものの、乗っているのはカップルばっかり。「彼氏は無理そうね」と笑う亜美ちゃんは楽しそうな表情。この二人、普段はどんな話題を話しているのか気になります。
  • 「どこなのここ」
    「エンジンルームじゃない?」
    「うそー。エンジンルームはこんなに静かじゃないわよ」
    「じゃ停まってんじゃない?」
    「おかしいわよ。全速力で動いてるもの」
    「心配性ねえ、最新型のエンジンでも積んでんのよ」

    不審点を列挙するルナに、冷静に次々と答えていくうさぎカメラマン。よからぬことを企んでるときは、認知バイアスで頭の回転が速いらしいです。これがまた、アクティブな大人の姿にマッチして説得力があるように聞こえます。
  • ジェダイト船長に一目惚れのうさぎカメラマン。仲間とはぐれたと嘘をついたら、普段は冷酷なジェダイト船長が「船内アナウンスしてあげたいのは山々なんですが……」。なんだこれは。
  • 仕方なくディナータイムのレイ亜美。豪快な食いっぷりのレイちゃん。どんどんこういうキャラになっていく……。肩身狭そうにちまちました持ち方でナイフをきこきこしている亜美ちゃんがキュートです。
  • この食事中に船内に流れるBGMは、雨出佑介(第6話)の『Rain from the Heart』です。彼が実際に売れていることがわかります。曲名からするとなんだか縁起が悪そうですが、ジャズというのは聞き手の心で楽しくも悲しくもなるものなのでいいのです。知らんけど。
  • レセプションホールでのショーに行ってみよっかというレイちゃんに、「そうね、ここにいるよりましだろうから」と、意外に突き放したことを笑顔でさらりと言う亜美ちゃん。ナイフとフォークの持ち方がキュートです。寄り目がかわいいの。
  • ミラーボールの輝くレセプションホールに客を集めてショー開始。第7話のことがあるので、ミラーボールを見たら妖魔だと思え。
  • 単なる罠のショーのためにいちいち中華風の衣装に着替えてくるテティス。ノリノリじゃねえかw ジェダイトは今週のコスプレの船長さん。
    その中華風テティスで思い出しましたが、この時期にチャイナさんが流行ってました。
  • 集まったカップルが恋のエナジーを吸われて全員倒れる中、平然と立ち続けるレイ亜美。男がいないことをテティスにツッコまれて「都合があんのよ」と怒るレイちゃんの隣でうなずく亜美ちゃん。亜美ちゃんのほうの都合はおそらく、男がいないことよりも、くだらんことに付き合わされた挙句に一緒くたにされてることです。
  • 亜美ちゃんがセーラームーンを発見したときの声が、演出の人に「今週はギャグで行ってください」って言われたような勢いです。あと顔も。
  • 「恋人たちにターゲットをしぼり、そのエナジーを狙うなんて、そこにいる彼氏のいない女の子たちが、かわいそ〰〰じゃない!」
    口上でレイちゃんに復讐するセーラームーン。嫌味な首振りがいじらしいです。
  • 二人も変身。「急ぎましょ、セーラーマーズ」という口調に反して、マーキュリーの立ち姿がすごく他人事みたいです。ほんとに今週はギャグ路線だな。
  • テティスがあっけなくやられて、結局自分で攻撃しようとするジェダイトセーラームーンとは第3話で自己紹介して以来、いろんな意味でお知り合いですが、マーキュリー、マーズとは初対面。「かなり腕を上げたようだな」と、相変わらずクビが寒い割には余裕でエラそうです。
  • ジェダイトが光るリングを出したところで、テティスを勝手に使われた上に失ったクインベリル様が、空気読まずに強制送還。出しかけたリングがどんな攻撃だったのかがわかりませんでした。
  • 「また今度こういう船があったら、絶対彼氏と一緒に来るわ」と誓うレイちゃん。最初の福引で興味ないフリしてたのはなんだったんだ。
  • 仲良く隣同士で言い争うレイうさを尻目に、虚空から本を出して、「あたしは勉強してよっと」と亜美ちゃん。最後までしゃべり方がおとぼけ。
  • なぜ亜美ちゃんがあんなに驚いたのか。
    • そもそも亜美ちゃんは、自分が乗船してることをうさぎが知っていることに気づいてないはずです。乗りたがってたうさぎに見つかったことで驚いたのかもしれません。
    • それに、うさぎが乗ってるはずがないわけです。
    • 乗ってる以上単独ということは考えづらく、誰かにペアチケットの片方を譲られて乗船したことになるから。
    • 相手が男だとした場合、候補は2人にしぼられ、そのうちで暇そうなのは例のタキシード野郎のほうだから。
    • レイちゃんにこれが知られたらタイヘンだから。
  • これだけのことを、レイちゃんがあっけにとられたあの短時間で考察した可能性があります。さすが天才少女だ!
  • ところで、今週のレイちゃんのプラン、そもそも成立の余地があったんでしょうか。つまり、男同士で乗船するのかという。そういうナンパとかあったんだろうか。