篠山紀信が岡本太郎で長嶋茂雄になる話。素人モデルブームに乗って、うさぎもなるちゃんも春奈先生も水着姿です。普段と少し違う衛とのケンカでうさぎが何か得たのか、篠川君を説得したり、仲間を囚われて妖魔に一人で立ち向かう姿が、ちょっと成長した感じ。
篠川貴人君はいうまでもなく篠山紀信。宮沢りえの『サンタフェ』が1991年で、脱ぎそうにない人が脱がされたもんだから、そのあと結構なんでもアリになって、この放送のころの『anan』が読者応募の素人ヌードを何十人も載せるとか、おニャン子B組の吉見美津子が脱ぐとか、西武が優勝した日に宮沢りえが貴花田と婚約して日本シリーズがスポーツ紙の裏1面になるとか、わけがわかりませんでした。
MX 2022年7月27日（放送開始30周年記念）
- お弁当。USAGIと書かれた箸ケース、どこで買ってきたんだろう。布団なんかもそうですが、このデザインのブランドがあるんでしょうか。
- うさぎが飲んでる「モーモー牛乳」は、裏から見ると「モウモウ牛乳」と書かれてます。
- 亜美ちゃんのお弁当がバスケットにマグカップというのが何気におしゃれ。お弁当食べながらお勉強してるのは、優等生というかガリ勉キャラのような気が。
- 篠川君にサインをもらいに行こうといううさぎの誘いを断る亜美ちゃんが素っ気ない。
「大事な青春時代をなんだと思ってんのよ！」
「勉学に励む、それが大事な青春よ」。
きっと日常的につまらんことに誘われてるに違いないぞ。
先週もウェディングドレスコンテストの話を持ってこられて「別に。お嫁さんに行く予定もないし」と身もフタもないこと言ってたし。うさぎとは上手に距離を置いて付き合ってるみたいです。 - なるうさが五本木中学校に篠川君を見に行くと、TA女学院のレイちゃんが出てきて追い返す。学校が近所とはいえ、篠川君に興味のない彼女がなぜここに。第12話のクルーズ船と同じ流れか？
- なるちゃんとレイちゃんが顔合わせ。一応二人は第10話で面識がありますが、ここでは会話なし。先週も思ったんですが、やはり日常組とセーラー戦士組とはあまり接点を持たせないようです。
- 篠川君が足を滑らせてネフライトに助けられる。これ、ネフライトがいなかったら篠川君が溺死してまた来週だったんでしょうか。
- カメラに憑りつかれた篠川君が「芸術は爆弾だ」。太陽の塔で有名な岡本太郎のフレーズは「芸術は爆発だ」。
- 篠川君のモデル募集が載る「YOUNGなかよしこよし」。広告に「たった3か月で-50.0kg」。さすがに減り方がヤバくないか？
- 新アイテム・通信機。当時は携帯電話の普及前夜で、ポケベルが大流行したころです。
- 「あたしったらモデルに応募しようと思ってるのよ」。うさぎが通信機を遊びに使って亜美ちゃんに叱られる。友達だからこそきちっとしてる亜美ちゃん。通信を切るところで、画面の残光に亜美ちゃんの顔が同期してます。
- レイちゃんを誘おうとして、さっきを思い出してやめるうさぎ。口がかわいい。クルーズ船の件もあるからまだわからんぞ。
- 夕飯の支度でエプロン姿のうさぎ。やっぱりうさぎもお手伝いはするんですね。今週は月のペンダントがおしゃれ。
- うさぎがモデルと聞いて笑う進悟。マセガキっぽさを演出したいのか毎回毎回オーバーアクションですが、今週は「その顔で」のときが特にすごい。
- 「どうせ一次募集の写真選考で落とされるに決まってるよ」
「あら、ママも進悟ちゃんの言うことが正しいと思うけど」
「うちの家族は鬼だ。血も涙もない母親と弟だ（泣）」
今に始まった話じゃないですから（第4話、第7話）。とくにママの優しいしゃべり方の毒。カーテンでウェディングドレスを縫おうとする娘を持った母親はこうなるのか……。 - 元基おにいさんに慰められにゲーセンへ。UFOキャッチャーのザンギエフが目立ちます。
- 割り込む衛。
「女の子の美しさってのは、外見だけじゃあない」
「じゃ、じゃあ何よ」
「中身だ。優しい心と、正しいと思ったことをやり抜く正義のガッツだ」
「あ…女の子がガッツ？」
「そうさ。ま、うさぎには両方ともないけど」
セーラー戦士ですら、「女の子がガッツ？」と怪訝そうにして、それが放送でネタになるという時代です。 - 「あんたの顔なんか見たくもないわ」とうさぎが怒って帰ったあとに、元基と衛で大人の会話。
「衛、あの子はもう立派なレディだ。子供扱いしたらかわいそうだよ」
「そうは思うんだけど、どうもあの子と話すとケンカになっちまう。相性が悪いんだろうな。きっと」
今週の衛は珍しくうさぎと普通に話して、さらには皮肉交じりに励ましてさえいます。それで聞き流しそうになりますが、劇中で初めてうさぎを「うさぎ」と呼んでいます。 - 店の外が夜っぽいので、うさぎは夕飯の後に来店したようです。第15話でも思ったんですが、風営法が……。
- 受かった喜びでお団子が星になるうさぎ。今週と作画監督が同じ第12話以来です。
- ウォーキングの練習。頭にのせてる本が気になったので、元ネタを調べてみました。
- 歌の練習と称してうさぎ跳ねで画面外に消えるうさぎ。ルナの完全にあきれ返った「最低」が視聴者を代弁していて素敵です。
- うさぎのピンクのワンピース水着が虫食い。お金持ちでもこういうのはおいそれと買ってもらえないらしいです。
- 撮影会場でなるちゃんと春奈先生に会ううさぎ。
「きゃっぴー、なるちゃん、春奈先生まで」
「きゃっぴー」は人名でしょうか？ 画面にはなるちゃんと春奈先生しかいません。 - 「持ってこなかったの？」
「着てきたもん」
「……………………（？）だったら脱いだら？」
さきほどの玄関でのうさぎと進悟の間とか、今週は間がいいです。
もじもじうさぎのしゃべり方もかわいいですが、なるちゃんの「さっさと脱いだら」のイントネーションも好き。 - 今週の視聴者サービス: 服を脱ぎ落とす。服の落ち方に気持ちが入ってます。
- 「芸術は爆弾だ。パッと感じたらググっと近寄ってドカーンと撮る」
憑りつかれた篠川君、岡本太郎から荒木経惟を経て長嶋茂雄になっていく。 - 篠川君に撮られたモデルが消えるのを見て、控室のうさぎに伝えに行くルナ。うさぎの「なーに寝ぼけてんだか」が秀逸ですが、水着のうさぎの背中にどきどきしている自分はもうだめです。
- うさぎが撮影されないように、水着のリボンをはぎ取って逃げるルナ。今週、驚いた人からやたらと1コマだけ赤い丸が出てきます。この丸、第6話でも見たことがありますが、この第6話もさっきの第12話と同様作画監督が同じです。
- 撮影会場。レンズにAF50mmF1.4と書かれていますが、画面から推定できる被写体までの距離だと、だいたいちょうどいい気がします。リアルだ。
- 事件を目にしたとたんに慌てだすうさぎ。だんだん仕事慣れしてきました。
- うさぎの篠川君への説教を聞いて、「衛さんの受け売りじゃない」とツッコむルナ。受け売りできるということは、うさぎは衛が言ったことを覚えていたということです。
- 進悟並のオーバーアクションで変身し、わざわざ上に昇って着地を決めるセーラームーン。第12話でも同じ着地が出てきます。
- 「貴人様に憑りついた妖魔、姿を現しなさい！」いつの間にか「様」付けになってます。
- 今週は、うさぎとセーラームーンの動きが、ギャグもかっこいいところも細かくて丁寧です。後頭部を強打して泣くのをこらえるうさぎの顔も。
- セーラームーンキックw 怪人みたいな声を上げてくたばる篠川君。爆発しないだろうな。
- 寄生獣みたいな妖魔が登場。これまでよりだいぶマイルドな気がします。さかのぼると、先週はまだ「うあー相変わらず不気味」って言ってますが、第15話あたりから少し路線が変わったようです。
- 「わたしのパチパチ攻撃を浴びるのだ」。島木譲二かお前は。
- 写真にされた篠川君とルナを見て涙するセーラームーン。元に戻るかどうか分かんない訳ですから、ショックだと思います。こんな風に犠牲者が出たような描写は初めてですよね？
- マーキュリーとマーズの「待ちなさい」が聞けます。
- 珍しくマーズのお札が通用しない妖魔。マーズは普段からあんな大量にお札を持ち歩いてるんでしょうか。ともかく、今週の妖魔は普段よりも強力です。
- 悲しみを力に変えたか、強い妖魔をほぼ独力で撃退。第6話以来、頭も使ってます。音の逆利用の次は光の逆利用。
- 「月に代わっておしおきよ」と言わずじまい。横顔も変身前にやってたし、今週は涙の展開があったりで、段取りが狂ったようです。
- 結局、レイちゃんもミーハーで……となるかと思っていたのですが、写真になっただけでした。
- 夜のうさぎん家。こんな赤いシビックみたいな車でしたっけ？
- 取材を受ける篠川君が、今度はセーラームーンの受け売り。ということは、憑りつかれた最中のことを覚えているようです。え、じゃあ正体バレてんじゃん！
- 受け売りの伝言ゲームを整理してみると、衛が「女の子の美しさってのは、外見だけじゃあない」と言っていたのが、セーラームーンのところで「女の子の本当の美しさは外見じゃないわ」に微妙に変化してます。
- くたびれて寝てるうさぎがいないところで、相変わらずうさぎに無慈悲な家族。進悟のスイカの食べ方がお行儀悪いです。ソファがびちょびちょになるだろうが。まさか、金持ちのスイカは違うとか？
- 寝ているうさぎで終わり。「ここが一番描きたかったのよ」感が出ています。
