タキシード仮面の実態が少し明らかに。本能で動いてるのかこの人。ほぼ実物の夜の新宿を訪れるうさぎの現実感。亜美ちゃんの看病シーンもありますが、ハイライトはセーラーマスク。なるちゃんがキャラの独り歩きを始めそうで嫌な予感がします。
今週はエナジー集めではなくセーラームーン抹殺計画。不特定多数にタキシード仮面からのラブレターを出し、おびき出された人がセーラームーンだという一見合理的な作戦です。
ただ、どの範囲にラブレターを出したのかが気になる。「セーラームーンは必ず今夜ここへ来る」と意気込んでますが、仮に十番街の中学校に通う生徒に出したのだとすると、ネフライトはそこまで絞り込んでることになります。気を付けないとラブレターなしでバレるぞ！
MX 2022年8月10日再放送（放送開始30周年記念）
- ネフライトがダークキングダム四天王とやらだということが発覚。「ジェダイトがやられたようだな……」とか言ってたんでしょうか。
- うさぎの家の後ろのビルから「OK.DA」の看板が消えています。
- タキシード仮面からうさぎに手紙が。切手が貼られてないし、「タキツード」になってるので、ネフライトが慣れない日本語を駆使して、直接投函しに来たみたいです。
- うさぎがレイちゃんに影響されたのか、すっかり「タキシード仮面様」と様付けで呼ぶようになってます。
- 手紙に書かれた新宿MSデパートという名前は、新宿NSビルがモデルだと思われます。
- 「なんでタキシード仮面からうさぎのところにラブレターが来るのよ」。ルナが叱りつけるとき以外で「うさぎ」と呼び捨てにするのは久しぶりな気がする。
本棚に並んでる本に「ベアーカタログ」というのがあります。よく見るとなんとなく、「゛」だけ色の濃さが違う気が……。いたずらが校正をすり抜けた？ - ところで、先週は腕時計を付けていたうさぎですが、今週はまた付けてません。結局遅刻防止効果はなかったので、やめちゃったみたいです。
- 今週の視聴者サービス: ブルマ亜美ちゃん。今週はみんな頭身が高めです。
- 自分以外の大勢にもラブレターが届いたのがショックで、元基おにいさんに愚痴りにいくうさぎ。UFOキャッチャーにきんぎょ注意報やセーラーVに混ざってなぜかセーラーマーズもいます。当時「レイちゃん人気倍増計画」なんて雑誌の記事があったらしいので、その流れでしょうか。
- いつも元気なうさぎが、入店するなりため息なので、元基のほうを見る衛。このへん、うさぎに対する衛の気にかけ方の心理が出てて面白いです。
- なるちゃんたちはタキシード仮面を知らない。彼は世間に知られていないようですが、UFOキャッチャーでは彼の人形が行き交い、壁には「仮面ゲーム」のポスターが貼られています。どっちなんだ。
- レイちゃんが風邪をひいて、亜美ちゃんが看病。ごちそうさまです。
「いくらタキシード仮面様から手紙が来ても、出かけられないわ」
行く気だったのかよ。高熱で冷静な判断力を失ってます。
- うさぎはもちろんラブレターに指定された場所に行くつもりなので、まずは服選び。まだ放送で着てない服がたくさん映ります。
- デートの心得その1、清潔な下着、清潔なお洋服を着る。手持ちのパンツを大公開する主人公。たぶん同人誌で履かされてるんだろう。
- タキシード仮面の正体は、第14話で目をハートにしてた三条院だと予想したなるちゃんも、新宿MSデパートに到着。エスカレーターで現れる三条院仮面様。壁に「十番花火大会 8月1、2」というポスターが貼られてます。本放送日の1992年8月1日、2日は土日です。リアルだ。
- CMを挟んで、改めて新宿の情景。「N.Y.CITY」というビル。当時の新宿マイシティビルがモデルです。2022年現在はルミネエスト新宿に変わっています。新宿駅の駅ビルです。
この、そこまでシリアス系でもないし、背景もリアルよりは若干イメージ寄りの作画なのに、そこに極めて写実的な実在の風景のもじりを入れてくるというのが、非常におしゃれです。 - うさぎが現れるのは新宿駅東口駅前。2022年現在ではいろいろ説明が必要かも。
- 「カメラのいくらや」はカメラのさくらや（2010年閉店）。当時は「安さ爆発カメラのさくらや」という関東ローカルのCMが有名で、ヨドバシカメラ、ビックカメラと並んで新宿の代表的な家電量販店でした。
- 「STUDIO KALTA」はスタジオアルタ。『森田一義アワー 笑っていいとも！』はこのビル内から生放送されていて、ビル周辺の中継映像から始まってました。
- 「西芝」は東芝の当時のロゴ。見切れている部分は「Toshiba」を「Seishiba」に書き換えたものだと思われます。映らないところにまで凝ってるなあ。
- 「AKA」「アカキ」は、当時アオキでした。このお店はかなり昔からありました。というのも、この再放送と同時期に再放送していた仮面ライダーV3にも映っています。
- 通行人を見ると、シャツの裾をインしている人が大半です。この年にはもう外出しがスタンダードだったと思いますが……。
- 新宿駅周辺は、これから大規模な再開発が行われる予定なので、巡礼するなら今のうちです。
- 時計は20時3分。なるちゃんが着いた時点の新宿MSデパートがシャッターを下ろしていたのが早く感じたのですが、19時閉店だったようです。
- 遅れて着いたうさぎが、なるちゃんがネフライト仮面にエナジーを吸われているのを見て変身。その直後に、衛の衝撃の変身シーン初公開。というか、同一人物だと描かれたのが初めてです。こいつ、セーラームーンの変身を察知するだけじゃなくて、自動的に変身するシステムだったの？ じゃあ第15話（デート中）で変身しなかったのはなんでだ？ 自動変身は今回だけなのか？ ていうか、こいつやっぱり自分がタキシード仮面だという自覚はないのか？ 道端で自動変身して誰かに見られてないのか？ 謎は尽きない。
- 今週のセーラームーンキックは回し蹴り。
背景に非常口の誘導灯がありますが、ロードランナーの絵がない規格化前（1982年以前）のものです。たぶん写真を模写したからでしょう。事実上の現地ロケ。こういうところが好きです。 - ネフライト仮面が仮面をとる前に、三条院だと見抜くセーラームーン。その調子でタキシード仮面の正体も見抜いてみないか？
- 「私の名を騙り、ラブレターを出したのは、セーラームーンをおびき出すためだったのか。許さん」
エレベーターの開いた扉にもたれて、足で反対の扉を抑えながら現れるタキシード仮面。これ、ドアが自動で閉まるのを背中と足で抑えてがっこんがっこんさせながらしゃべってるのかもしれないと思ったら、笑いが止まらなくなりました。 - タキシード仮面に「早く逃げるんだ」と言われ、なるちゃんを置いて笑顔で逃げるセーラームーン。いいのか？
- ムーンティアラアクションのバンクに、いつもの曲ではなくジャズ調アクションBGM。尺もぴったり調整で、これはこれでよく似合う。
- エレベーターに閉じ込められ、ドアの隙間に指をこじ入れようとするタキシード仮面。なかなかシュールなリアクションですが、開ボタンを連打しないだけまだ冷静だと思います。
- エレベーターの自由落下で二人を潰そうというネフライト。「お前たちの体はぺちゃんこに潰れて、つぶしアンパンだ！」パタリロでも読んできたのかこの人は。わざわざエレベーターのスピーカーから語りかけているのが律義。
- 「アンパンなんかなりたくないー」。他局に喧嘩売ってるのか？
- エレベーターの壁にポスターの「ヴァーチュアル・ラヴィット展」。実際に1991年にこの名前のアルバムが発売されているそうです。作画スタッフの趣味？
- 籠を抜け出して、エレベーターシャフトで落ちそうになりながらいちゃつく二人耐えるタキシード仮面と、つかまるセーラームーン。たまに空を飛んで去るタキシード仮面ですが、公式には飛べないようです。ここはレオチラがシャフト内にこだまするセーラームーンの声が印象的。
- うさぎとタキシード仮面のデートを妨害しに、レイちゃんが風邪を押して救援に到着。結果、セーラーマスク爆誕。今週の視聴者サービスはマニアックだ。個人的には大喜びです。今じゃマスク姿が描かれていないキャラは皆無と思われますが……（こないだ京都に行ったら太秦萌がマスクしてました）。ちなみに当時はまだプリーツ型の不織布マスクというのはありませんでした（たぶん）。
- 力仕事をするマーキュリー。「ダメじゃない」の力んだ声がかわいい。体をうしろにそらして、肋骨の下の線が強調されているのが地味になまめかしい。
- 「あたし風邪ひいてるのよ」と言ったあとにタキシード仮面の話に持っていくセーラーマスク。マスクに困り眉が実にニッチで最高です。
- 飛び去るふりをして隠れるタキシード仮面。ちゃんと飛べないことが活かされてておしゃれです。
- たくさんエナジーが採れたので、なるちゃんを利用することにしたネフライト。もしかしてここから先、なるちゃんの恋を広げていくつもりでしょうか。なんだか、今週からキャラの独り歩きが始まっている予感がします。いきなりストリップで踊りだしたりしませんように。
