久々月野家勢ぞろい。でも話の半分はうさぎと衛。ママに将来の彼を紹介する約束をするうさぎと、家族から巣立ちつつある気配を感じるパパ。そして5人で水入らず。うさぎにとって家族はパパママ進悟だけではないということでしょうか。ルナはペットで。
ママと進悟は、みかちゃんと人形の第18話以来、パパは記者として活躍した第22話以来です。気がついたらずいぶんご無沙汰してました。それが気にならないくらいセーラー戦士が勢ぞろいして、この人たちと海野となるちゃんは、レギュラー脇役やうさぎのパートナー役の座を降ろされてしまいました。海野となるちゃんは第32話で幸せに成仏したので、今回は残った月野家の供養になると思われます。
彼らとうさぎの日常とか、できればかつての亜美ちゃんやレイちゃんみたいに、戦士たちの日常とママたちとの交流なんかも、もっと見たかったです。みなさんお元気で。
MX 2023年1月4日再放送(放送開始30周年記念)
- ルナの「今日と明日は連休だから」で始まる朝。2023年に見ると聞き流してしまいますが、当時2連休は貴重です。
公立の学校週五日制が始まったのが本放送の前年の92年9月。当初は第2土曜日だけでした。成人の日もまだハッピーマンデーじゃないので1月15日。金曜日で飛び石連休になります。 - 先週の次回予告によると温泉宿がペット禁止らしく、置き去りにされるルナ。さりげなく、キャットディッシュにLUNAの刻印と月のロゴが入っているあたり、相変わらず裕福でおしゃれな家庭です。
- やたらかわいいうさぎの置き手紙。絵にフリガナを振るやつ、80年代にみんなやってました。
- ここのBGM、第5話とか最初のほうで月野家の朝食シーンが描かれていたときに鳴っていたやつです。月野家の朝といえばこの曲だ。
- 飼い猫に気づかれないように家を出てきたうさぎを不思議がる進悟。うさぎは、ルナを欺くほかにも、猫に置き手紙を書き残すという奇行を進悟たちに見られないようにしないといけないので大変です。そこまで考えてから、猫のエサのそばに、エサの袋と温泉のパンフレットと置き手紙が置いてあるという絵を冷静に見返してみると、笑いが止まらなくなります。
- パパの車が実は左ハンドル。ずっとシビックか何かかと思ってたんですが、フォルクスワーゲン・ゴルフですねこれ。金持ちにもほどがある。ドジで能天気な等身大の中2が、こういう高水準な家庭で幸せに暮らしているのは、見ていて楽しくなります。
- ゲームデジタルっぽい音が出る初代ゲームボーイと思しきゲームに興じる進悟。第31話で、セーラー戦士の家にはゲーム機がないと書いたのですが、据え置きは時代遅れだったか。
- 二人ともシートベルトをしてませんが、後部座席が義務化されたのは2008年なのでセーフです。
- うさぎに男疑惑が浮上するや、運転席から腰を上げて身を乗り出すパパ。やはり人の親だった。頭を抱える進悟とのんきなママ。運転席と助手席のシートベルトは、これも本放送直前の92年に義務化されてます。
- オルゴールが鳴りだして、急に「衛さん」とつぶやきだすうさぎ。第36話以降まったくその名を出さなかったので、忘れたかと思ってました。
- 一家で混浴風呂貸し切り状態。なるほど、第4話で脱衣所のうさぎをママと一緒にパパと進悟がのぞきに来てもよかったわけだ。
- なぜ進悟はバスタオルで胸から隠しているのだ。今週はほぼ回ごと視聴者サービスですが、進悟のこれも何かニッチなサービスなんだろうか? まさか、あそこに生えてきたのか!?
- うさぎが遠くにエンディミオンを発見して現場に向かい、衛さんと呼び掛ける。あの事件で心奪われてから初めての対面。本人に名前で呼びかけるのは初めてです。どきっとしました。
- 以前から気になってるんですが、うさぎにとって、タキシード仮面の正体が衛で、衛が本体なのか、タキシード仮面が正体で、衛は世を忍ぶ仮の姿なのか。あるいは、仮面を付けているかどうかで呼び分けているだけで、どちらが正体というものでもないんでしょうか。
- 急に飛び出したうさぎを追って来たママにとりあえず甘える中2。唐突に、彼氏ができたら紹介しろと娘に願うママ。勘が鋭い。当然衛がよぎるはずのうさぎですが、約束することで、衛に対する心の支えにしようとしているようです。
- エンディミオンに呼び覚まされた魔物が、山中に月野一家を発見。これ、一家で遭難しているようにしか見えません。なにやってんだ?
- 衛のことを考えて泣きそうになるのをごまかして先に帰るうさぎを見て、パパが「ときどきうさぎが別人に見えることがあるよ」と心配そうにつぶやく。これはコミックでも似たようなことをしゃべっています。パパの一番大事なセリフなので持ってきたと思われます。これでパパは成仏完了。
- 泣きながら家族と離れる途中で魔物に出くわしたうさぎのリアクション。「うっそこんなんあり!?」このくらいのシリアスとギャグのバランスが好きです。「うさぎ、なんなのそれ」「お、お化けだ、怪獣だ」「妖魔よ妖魔」残念ぜんぶハズレです。
- 妖怪が何かを吐いて木の葉が消滅。「木、木が」「瘴気だ」パパ正解。さすが記者。その手のまんがとか読んでるわけじゃあるまいし、よくそんな単語出てきたな。
- 妖怪に立ち向ってやられるパパを見て、うさぎが思わず「ムーン」まで言ったところで、黒バラが飛んできて変身中止。直後に我に返って「これじゃ変身できないわ」。あやうく番組が幕を閉じるところです。
- 4戦士が助けに参上。なんでここにいるのかはあとでゆっくり聞こう。とくにそこの調子に乗っているマーキュリー。
- 「セーラーマーズ」だけ怒気が含まれている気がします。ポーズも怒っています。
- 4人で決めポーズ。なんとなく、この作画監督のときはやたらと集団決めポーズが出てくる気がします。
- セーラーVの大ファンで、セーラームーンでもどっちでもいい進悟が大興奮。この4人も知っているようなので、やはりみなさん結構人前で活躍する機会があるようです。強盗退治説は第33話で否定されたので、毎週妖魔と戦っているとき、見えないところに報道陣がいるんでしょうか?
- 家族に「旅館はあっちよ」と逃がしておいて隠れるうさぎ。ここもシリアスなところにうさぎのお化けで笑ってしまいました。
- 「うさぎちゃん一家の団欒を邪魔するなんて」と、うさぎちゃんが別途存在する感じでしゃべるセーラームーン。家族が聞いてるかも知れないからね。しかしセーラームーンはよくうさぎちゃんの名前を知ってたな。まあ第5話で進悟の名前も知ってたし……。
- 「タキシード仮面、うさぎちゃんをかばってくれた。やっぱりいい人なのね。大好きよ」。タキシード仮面と呼びつつ、最後のは衛向けの言葉だと思われます。そんなどストレートにみんなの前で言うようになるだなんて。
- 久しぶりにムーンティアラアクション(プリンセスセミナーのあれ除く)。 やっぱりこの曲はいいです。
- 相手は妖魔ではなく妖怪ということで、浄化の炎で祓いたまえ清めたまえからの悪霊退散。お札を投げるときのマーズ、やっぱりなにか怒ってます。
- そしてファイヤーソウルで、初登場以来のマーズ2体目撃破やったね。とはいかず、スポンサーの手前、トドメはムーンスティックです。
- 旅館に戻らずうさぎを探していた家族のところに戻るうさぎ。なんだかんだ言っても今週はこの一家の話です。ママの胸に飛び込んだうさぎのカットとか、今週の作画監督は服を柔らかく描くので、半纏の生地の触り心地まで感じられて、母のぬくもりが伝わってきます。
- 温泉でひと汗流す戦士たち。今週の作画監督は服のほかにも、手足や胴体をふっくら描くのが好きです。うさぎのデコルテから二の腕までとてもきれい。
- 4人がここに来たのはルナの差し金でした。本人は来ないというあたりに怨念を感じます。
- 忘れそうになりますが、アルテミスも置いてけぼりです。
- 先に成仏したパパママ進悟がオチにいないのが寂しいですが、ある意味うさぎに家族が二つ出来たとも言えます。
- 戦士のみなさんで歌っていると思しき挿入歌に乗せて、うさぎをみんなでかわいがりながらフェードアウトでおしまい。水中にうさぎを沈めてから25秒かかります。平気かな。
- この4人、泊まっていったんですよね? 旅館空いてそうだったし。この番組は普通の人々と戦士たちを意識的に絡ませていない気がしますが、カメラが止まってから合流したなら、進悟なんか浴衣のきれいなおねえさん達にかわいがられて早くも人生の頂点だぞ。